素晴らしき特殊メイクの世界!メイキャップアーティスト、カズ・ヒロ特集②『もしも昨日が選べたら』
今週末に公開される映画『スキャンダル』ではカズ・ヒロ(辻一弘)が特殊メイクを担当し、見事2度目のオスカーを獲得した。そこで今週の「今夜何観る」では映画を作る上で、俳優の役作りにも欠かせない特殊メイクの世界で今最もホットな人物となっているカズ・ヒロが特殊メイクを担当した作品を紹介。特殊メイクの視点から映画を見ていく。
『もしも昨日が選べたら』(2006)
たくさんのアダム・サンドラーを面白可笑しく見せることに成功している。
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主人公のマイケルはある日、まるでドラえもんが作ったような、時間を自在に操ることが出来るリモコンを手にした。自分の人生にとって都合が良いことだけを体験しようとするマイケルは時間の早送りを繰り返していくうちに、妻との生活や、子供の成長が全て早送りされてしまっていることに気づく。話の流れはこんな感じでいかにも王道なコメディ映画だ。
時間を進めるだけでなく、体の色なんかも変えられたりするのでこの映画には色んな体色のアダム・サンドラーや太っちょのアダム・サンドラーが登場する。普通のコメディ映画では考えられないほどの特殊メイクが必要だったはずだ。特に太ったアダム・サンドラーが登場するシーンは最高に笑える。アダム・サンドラー本人には全然見えないが、ギリギリのところで、ちゃんとアダム・サンドラーだと分かる具合の、絶妙なラインだ。
ちなみにこの映画以降、カズ・ヒロはコメディ映画の特殊メイクも多数勤めるようになる。それまでコメディ映画の特殊メイクはそこまで担当してこなかった彼にとって、本作は一つ大きな転機になったのかもしれない。主人公がたくさんの姿になる本作は、特殊メイクを楽しむにはちょうど良い映画かもしれない。
【ストーリー】
仕事優先で家族を顧みない建築士のマイケル(アダム・サンドラー)は、スーパーの怪しげな店員モーティ(クリストファー・ウォーケン)から人生を操作できるリモコンを与えられる。早速使い始めたマイケルはペットの吠え声を消音したり、妻ドナ(ケイト・ベッキンセール)との口論を早送りしたりと、面倒なことをすべて回避しようとする。
【キャスト】
アダム・サンドラー、ケイト・ベッキンセイル ほか
【スタッフ】
監督:フランク・コラチ
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