最高の相棒だぜ!刑事バディ映画特集③『ブラック・クランズマン』
今週末公開の映画『バッドボーイズ フォー・ライフ』はマイアミ市警の敏腕刑事のコンビが再び大暴れする物語だ。ウィル・スミスとマーティン・ローレンスが再びシリーズに戻ってきた。そこで今週の「今夜何観る?」は「刑事バディ映画」を特集。刑事たちの熱い戦いを紹介する。
『ブラック・クランズマン』(2018)
黒人捜査官とユダヤ人捜査官がKKKを痛快に騙す!
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黒人警察官が白人至上主義団体クー・クラックス・クラン(通称:KKK)に潜入する。多くの人がなんてクレイジーな映画なんだ!と驚いたはずだが、これが事実だというからさらに驚きだ。アメリカに今も蔓延る人種差別を批判しながらも、ストーリーは痛快で娯楽性に溢れた素晴らしい映画だ。
黒人警官ロン・ストールワースが電話でKKKの指導者を騙し、白人警官のフィリップが実際に組織に潜入する。ちなみに白人のフィリップはユダヤ人で、これもKKKの攻撃対象だ。日本ではKKK=黒人差別団体と思われがちだが、事はそんなに単純ではないのだ。まさに攻撃対象の2人がKKKを豪快に騙し、ロンとフィリップも固い友情で結ばれる。絶対不可能と思われたミッションをクリアし、訪れるいくつもの窮地を乗り越えた2人の姿は最高にクールだ。
ちなみに主人公のロン・ストールワースを演じるのはあのデンゼル・ワシントンの息子であるジョン・デヴィッド・ワシントン。彼自身も黒人差別をテーマにした『ザ・ハリケーン』や、何と言ってもスパイク・リー監督作品『マルコムX』でその地位を築いた。時が経ち、その息子がスパイク・リー監督作品に出演し、喝采を浴びている。そう考えると何とも感慨深いものである。
【ストーリー】
アメリカ・コロラド州コロラドスプリングスの警察署に、初の黒人刑事として採用されたロン・ストールワース(ジョン・デヴィッド・ワシントン)は、捜査のために電話で白人至上主義団体KKK(クー・クラックス・クラン)のメンバー募集に応募する。黒人であることを隠して差別発言をまくし立てた彼は、入会のための面接に進み、彼の代わりに白人の同僚刑事フリップ・ジマーマン(アダム・ドライヴァー)が面接に向かう。
【キャスト】
ジョン・デヴィッド・ワシントン、アダム・ドライヴァー ほか
【スタッフ】
監督:スパイク・リー