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第49回:『ザ・ビーチ』|冒険と狂気、刺激を求めてトムヤムクンを作ります!【瀬田ミナコのシネまんぷく】

共感シアター「KIQ STATION」のキャスターとしてもお馴染み、女優の瀬田ミナコによる連載コラム。毎回「映画」と「食」をテーマに、ゆるゆるとお届けします!

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■今回の映画:『ザ・ビーチ』(2000

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今週も『勝手に若かりしレオ様特集!』ということで、レオナルド・ディカプリオの若いころの主演映画『ザ・ビーチ』を観ました。何度も題名は耳にしながらも、なんとなく今まで手を出してこなかった作品です。というのも、画像検索しても一面にレオナルド・ディカプリオの横顔が広がるばかりで、どんな映画なのか全く予想がつかない!いつ観ようかと思いつつも観るタイミングを逃し続けた映画です。

『ザ・ビーチ』は、アレックス・ガーランドの小説を元にした2000年の映画です。タイタニックの次にレオ様が何に出演するのか当時はかなり注目を集めたそうです。

物語の主人公はレオナルド・ディカプリオ演じるリチャードで、新しいことや、ありきたりではない何かを探し求めるバックパッカーです。しかしあちこち旅をしても、結局は多くの観光客と変わらないことに辟易していました。そんなある日、リチャードはタイの宿で出会ったダフィという男から、楽園と称される伝説のビーチの話を聞きます。ダフィは翌日リチャードにビーチへの地図を託し、自死していました。地図を手にいれたリチャードは本当にあるかどうかも分からないビーチを目指します。

そしてようやくたどり着いたそのビーチでは、なんとビーチを見つけた旅人たちが、文明社会から離れた生活を送る村を形成していたのです。コミュニティに加わった彼を通して、その楽園の生活と、現実、そして崩壊していく様を描いた作品です。

映画の前半は、大人の冒険!という雰囲気で、憧れを感じながら観ていました。託された手書きの地図、だれも知らない未開の地、都市伝説のような美しいビーチ。ワクワクしちゃいますね!自分の思い描く刺激的な旅を求めて進んでいくリチャードの姿を見て、なんだか眩しく感じました。あるかも分からない幻の場所を探すなんて、すごく憧れるのに、自分は絶対やらないだろうと思うと、欲望に素直になって無謀なことにもチャレンジする姿が羨ましく見えたのかもしれません。大人になっても冒険する心はなくさずにとっておきたいものです。

ちなみにその島には、大麻が生い茂っていて好きなだけ吸い放題という話まであり、映画の中の若者たちが夢見る理由が、リアルに感じられて良かったです。少し危ない香りのするほうが彼らをそそるのでしょう。

たどり着いた楽園ではサルという名の女性がリーダーとなってコミュニティが形成されていました。世界各地から島にたどり着いた30人くらいの若者が住み着き、水道やガスもない島で原始的な生活がなされています。島の場所は絶対秘密で、誰かに話したり地図を渡すことはもちろん、本土に帰る事さえ無断では許されないような徹底ぶりです。リチャードに地図を渡したダフィは心を病んで島を抜け出してきたコミュニティの元メンバーだったのです。

島での暮らしを送る彼らは本当に幸せそうでした。若者たちは皆家族のように親しく、生活のための労働はあるものの自然を満喫して暮らしていて、修学旅行のままいつまでも帰らずに住み着いたかのような雰囲気です。好きな時に静かで美しいプライベートビーチでのんびりできるのは、まさに楽園。騒がしい文明社会とは一線を画す空間でした。登場するビーチは本当に綺麗でした。岸壁に囲まれていて、ラグーンになっているために島の外からは決して見えない秘密のビーチで、真っ白で暖かそうな砂浜と透き通ったブルーの海水、ヤシの木が茂るそこは、ぜひ一度は行ってみたいと思える夢のような場所です。ロケ地となったタイのピピ島は、実際にはかなり観光地化しており、写真を見たら船やパラソルがいっぱいで残念でした。映画の中で島を秘密にしていた理由がよく分かります。こうなるからです。映画のラストの後、もしかしたら島はこんな感じになったのかもしれないなぁと思いました。

さて、映画の中の楽園での暮らしですが、正直私にとっては全然楽園じゃありませんでした。(笑)生活空間に虫もいっぱいいるでしょうし、冷暖房もなければ、お風呂もない。トイレもその辺の草むらでするのでしょう。私には無理です、、、。さらに環境だけではなく人間関係的にも私はごめんです。プライベートな空間がなく、常にだれかとコミュニケーションをとらないといけない苦痛。ふらっといなくなることなど許されない閉鎖的なコミュニティなので迂闊にに喧嘩もできません。コミュニティでは隠し事もできず、誰かと体の関係を持ったりしたら全員に知られてしまいますし、狭い人間関係のなかで恋愛するので、あいつの元恋人は、こいつの今の恋人、なんて当たり前でドロドロです。友達から聞いた大学生のサークル内恋愛の話を思い出しました。(笑)そして、そもそもですがサルが気に食わない。みんな彼女に付き従い、いつでも最高に明るく幸せそうなのがとても気持ち悪かったです。

映画の後半はこの、幸せそうに見えて実は異様という違和感が魅力的でした。秘密を守ってこの幸せを壊さずに暮らすには多少の痛みも仕方のないこと、と全員が思っている気持ちの悪い団結力。柔らかいトイレットペーパーや趣味の雑誌、乾電池を欲しがったりして、みな心の底では文明社会の恩恵を求めているのに、楽園を信じて疑わない謎の精神状態。仲間の一人が怪我をしてしまい、死に向かって着々と弱っていく場面では、皆、その幸せとは程遠い現実を見るのが嫌で、山に置き去りにして彼の存在に蓋をして、楽しく暮らしを再開しました。このシーンで「この人たち狂ってる」と思いぞわっとしました。

最終的に、コミュニティ存続の危機に立たされたサルが、リチャードに銃を向け、引き金を引いた(弾は不発)ことで、他のみんなもこの島の狂気に気が付き、恐ろしさから島を脱出、楽園は崩壊してしまいます。観ている間は、単に「レオ様かっこいい、島が綺麗、冒険楽しい、違和感気持ち悪い」と素直に楽しめますが、観終わってからふと、結局彼らにとっての楽園とは何だったのだろう?リチャードが求めていたものは何だったのだろうと、ぼーっと考えてしまう、不思議な余韻の残る映画でした。

さて、今回の映画で出てきた食べ物ですが、ヘビの生き血や、吸い放題の大麻など、入手できない+食べたくもない(大麻に至ってはアウト)なものばかりでした。なので今日はタイ料理、トムヤムクンを作ります。映画の島も実際のロケ地であるピピ島も場所はタイでしたね。私はタイにビーチのイメージがなかったので舞台がタイなのはちょっと意外でした。刺激を求めるリチャードに敬意を表し、辛いトムヤムクンを作っていきます!

まずは具材を用意。

トマトを角切りに、玉ねぎとマッシュルームは適当に切ります。パクチーはトッピングの葉の部分と香りづけの茎の部分に分け、生姜とニンニクはみじん切りにします、そして海老。トムヤムクンの「クン」はエビの事です。本当は頭と殻付きのものが良かったのですが冷凍の下処理済みのもので代用します。

パクチーの茎の部分をごま油で炒め、香りを出していきます。途中でお水を加えパクチーの香りのスープにしておきます。

別のフライパンで、ニンニク、ショウガを豆板醤と共に炒めます。

しっかり混ざったら玉ねぎ投入。しっかり炒めます。

トマトも入れて形が崩れてくるまで火を入れます。崩れてきたらそこに先ほどのパクチースープをいれて煮込んでいきます。

ナンプラーと砂糖、少量の味噌を加え、マッシュルームと海老も入れて煮ていきます。

エビに火が通ったら最後にレモン果汁と温めた牛乳を加え、ひと煮たちさせて完成です!

エスニックないい香り!パクチーを飾ると一気に見栄えが良くなります。

スープを一口飲んでみると、、うーーん!!辛い!ですがレモンで爽やかなのと、牛乳でマイルドになっているので、韓国料理とかの辛さとは全然違う印象です。

ナンプラーとパクチーが入ると一気にアジアンエスニックなお味になって楽しいです!

海老を食べてみるとプリップリでスープによく絡んで美味しいです。エビとパクチーが好きなら優勝間違いなしのスープでした!

(先ほど、刺激を求めて無茶するリチャードが羨ましいと書きましたが、映画と料理が好きな私がこのコラムのおかげで、初めて作る料理にどんどん挑戦しているのもなかなか面白いじゃないか、とスープを飲みながら思いました^^ )

ちなみにトムヤムクンは世界三大スープのうちの一つだそうですよ。ごちそうさまでした!

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今回取り上げた作品はコチラ!

監督:スティーブン・スピルバーグ

出演:レオナルド・ディカプリオ, トム・ハンクス, クリストファー・ウォーケン

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瀬田ミナコ(Acstar所属)
1996年4月3日生まれ 東京都出身
出演作品:映画「ゆずりは」「不能犯」(2018)
映画「種まく旅人~華蓮のかがやき~ 2021年 春より全国順次公開
その他:共感シアター「KIQ STATION」でキャスターとしても活躍中
Acstar:http://acstar.jp/talent/minako_seta.html
Twitter:@minako_seta

 

『瀬田ミナコのシネまんぷく』これまでの連載記事はこちらから!
http://moviemarbie.com/special/cinemanpuku_index/

 

※瀬田ミナコが出演中の「KIQ STATION」アーカイブ動画はこちら!