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第44回:『グエムル-漢江の怪物-』|家族を思う気持ちが伝わってくるカップラーメンの晩餐!【瀬田ミナコのシネまんぷく】

共感シアター「KIQ STATION」のキャスターとしてもお馴染み、女優の瀬田ミナコによる連載コラム。毎回「映画」と「食」をテーマに、ゆるゆるとお届けします!

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■今回の映画:『グエムル 漢江の怪物』(2006)

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今回の映画は『グエムル‐漢江の怪物‐』です。2006年の映画で、監督は昨年アカデミー賞の作品賞を外国映画ながらに勝ち取った『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督です。主演俳優も同じなので、このころから一緒に仕事してたってことですね!この『グエムル‐漢江の怪物‐』は、少し調べてみると、社会風刺の要素も取り入れられた作品だということが分かります。しかし私はそういうのを抜きにしてもとても面白いと思いました!

物語は駐韓米軍基地内の霊安室で、大量のホルムアルデヒドを下水道に廃棄する場面から始まります。そしてその数年後、韓国の河川・漢江から謎の怪物「グエムル」が現れ、次々と人を襲い、喰らうのでした。河原で露店を営むパク・カンドゥは逃げる途中、グエムルが娘のヒョンソを丸のみにし、漢江へと消えていくのを目の当たりにします。

ヒョンソの死を嘆くパク一家でしたが、下水道の中で吐き出され、生き永らえたヒョンソから電話がはいります。まだ娘が生きていることを知った家族は、取り合ってくれない周囲への協力を諦め、自らヒョンソを探しに行くのでいた。

グエムルのビジュアルについてですが、口がすごく怖かったです。通常時には皮膚の下に隠れている口が、捕食時にはニョキっと出てきて、花弁のように360度にガバッと広がるので気持ち悪いし恐ろしいし、大変でした。口以外の見た目は、魚かウーパールーパーのようで、巨大ではありますがそこまで怖くありません。観終わるころにはなんかちょっとかわいいかも、、?くらいに感じました(笑)

それにビームを出すわけでもなければ、街を踏み潰すほどの巨体でもないので、一般人でもなんとか倒せそう。という、絶妙な怖さでとても良かったです。怪物映画ですが、「未知の怪物をいかに倒すか!」ではなく、家族が娘を助け出したい気持ちを中心に描いていて、やはりポン・ジュノ監督はすごいと思いました。パラサイトを見た時にも思いましたが、今作もジャンル分けするのが難しい映画かもしれません。単に怪物パニック映画とは言いたくない気持ちになります。

ヒョンソを探すのは、父であるカンドゥと、叔父のナミル、叔母のナムジュ、そして祖父のヒボンです。カンドゥを演じているのはソン・ガンホで、だらしないおっさん感がハマり役です。父のヒボンといるときは「子供」に見えますが、終盤娘を抱きかかえたシーンはまごうことなき「父」でした。かなり抜けているところの多いカンドゥですが、娘への愛情は本物で、グエムルにとどめを刺すときには、彼の怒りと悲しみが伝わってきました。

パク一家の中でもう一人とても気になったのがナムジュです。かわいい外見だけではなく、アーチェリーの銅メダリストという、家族の中で最も戦闘能力の高そうな人物です。私は弓好きということもあり、もしやアーチェリーでグエムルと戦う展開なのでは!?アツすぎる!!と、期待をしながらその瞬間を待っていました。が、、このナムジュ、なかなかのおっとりさん。なかなかグエムルに矢を放たないんです。構えたと思ったらタイミングを逃したり、次こそは!と思ったら先に攻撃されてノックアウトしたり、、。思わせぶりなことをしておいて最後までかっこいいシーンは見せてくれないのかも、とあきらめかけましたが、クライマックスで最高にかっこいい一撃を放ってくれました!!

クライマックスの戦いは家族のそれぞれのキャラが出ていて面白かったです。一番高学歴のナミルは火炎瓶を使った知恵で勝負。ナムジュはアーチェリー。カンドゥはグエムルとのファーストコンタクトの時にも使った標識の棒。家族みんなで追い込んでいく様が見事でした。

ヒボンはグエムルとの戦いの途中で命を落とします。銃で致命傷を与えるチャンス!大盛り上がりの場面で、弾切れします。しかもカンドゥの残りの弾の数え間違えのせいです。そしてなすすべなく殺されてしまうヒボンですが、息子の間違いを責めるでもなく、取り乱すでもなく、一瞬で自分の終わりを悟った時の顔が印象的過ぎて忘れられません。カンドゥも「父の顔」を見せてくれますが、ヒボンも「父の顔」をしっかり見せてくれます。

この数え間違いだけではなく、「これは倒せるぞ!」と最高に盛り上がった次の瞬間に何かやらかしてしまうのがこの映画の面白い所です。ガソリンまみれのグエムルにラスト一個の火炎瓶を投げつけようとして手を滑らせるシーンでは「うそーー!!?そこで落とすの!?」と思わず声が出ました。感情移入して絶望する気持ちもあるんですが、映画を観ている画面のこちら側としてはすごく笑えます。そして、笑ってる暇もなく次の展開がやってくるので、もう目が釘付けです!

戦うシーンについてばかり書きましたが、モヤモヤするシーンも多かったです。まず、カンドゥの話に全く聞く耳を持たない医者たち。ありもしないウイルスの情報で混乱を招いたアメリカ軍。危険な化学薬品の散布に乗り切るWHOなどなど。グエムルくらいの怪物ならば軍が本気を出せばあっという間に始末がつくはずなのですが、これらの理由から、パク一家は指名手配されながら、たいした武器も持たずにグエムルに立ち向かう羽目になります。怪物だけじゃなく人間も敵に回さなければならなかったんですね。

最終的に家族がたどり着くのはヒョンソが亡くなってからです。家族が必死になって自分を探していてくれたことを知らずに、死んでしまったと思うととても悲しい結末ですが、ヒョンソが下水道で出会い行動を共にしていた少年が生き残りました。カンドゥはその後、少年と暮らします。ヒョンソを救えなかったものの、救いのある終わり方だったと思います!

さて、今作で印象的な食べ物といえば、カップラーメンだと思います!身を隠しながらヒョンソを探し疲れたパク一家の夕飯はカップラーメンです。この一家の食事に、ヒョンソの幻も加わった食事風景は印象的です。四人が代わる代わるヒョンソに食べ物を食べさせていて、どれほど彼女のことを心配しているのかがよく伝わってくる切ないシーンなのですが、突然現れたヒョンソの幻に誰も驚かないので、ちょっとシュールです。

ということで今回はカップラーメンを食べたいと思います!前から韓国のカップ麺って美味しそうで興味があったのですが、辛いのが苦手なのでチャレンジできずにいました。なので今回はそこまで辛くないやつを注文してみます!

キムチラーメンというのを用意しました。作中ヒョンソに食べさせていたチーカマと煮玉子、そして韓国の方はラーメンとキムチを一緒に食べるイメージがあるのでキムチも用意!

蓋を開けてみると、加薬は既に入っているタイプ。スープの粉をかけてお湯を注いで三分待ちます。。

完成です!スープがだいぶ赤いな、、。香りが食欲をそそります。いざ!いただきます。

ワクワクしながら勢いよく啜ってみると、、

かっらーーーーーい!!え?めっちゃ辛いじゃん。何事!?勢いよく辛さがのどにアタックしてきて、むせました。辛いの苦手な人にもおすすめって書いてあったのに!嘘つき!!(私が弱すぎるだけだと思います)

が、とても辛いのに、次の一口を食べたくなる美味しさです!口が辛い以外の信号を送ってこないのでどんな味なのかよく分かりませんが、不思議と美味しいと感じます。

唇がひりひりしてきたのでチーカマを一口かじると、優しいチーズの味で口の刺激が緩和され、普通に食べるときの何倍も美味しく感じます!(笑)
煮卵も冷たくて良いですね。刺激が収まってきたところで、キムチトッピングもやってみます。さらに辛くなる気がして気が進みませんが、せっかく買ったので一応トライ。

シャキシャキした食感だけでなく酸味も加わり、これは美味しい!追加キムチして食べます!ラーメンにキムチは私の中で鉄板になりそうです。

お水とチーカマに助けられながら、完食!いやー辛かった。唇がヒリヒリ痛いです。それでもまた食べたいと思っているので、私は辛いもの好きの扉を開けてしまったのかもしれません。。

ごちそうさまでした!

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今回取り上げた作品はコチラ!

【キャスト】
ソン・ガンホ, ビョン・ヒボン, パク・ヘイル, ペ・ドゥナ, コ・アソン

【スタッフ】
監督: ポン・ジュノ

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瀬田ミナコ(Acstar所属)
1996年4月3日生まれ 東京都出身
出演作品:映画「ゆずりは」「不能犯」(2018)
映画「種まく旅人~華蓮のかがやき~ 2021年 春より全国順次公開
その他:共感シアター「KIQ STATION」でキャスターとしても活躍中
Acstar:http://acstar.jp/talent/minako_seta.html
Twitter:@minako_seta

 

『瀬田ミナコのシネまんぷく』これまでの連載記事はこちらから!
http://moviemarbie.com/special/cinemanpuku_index/

 

※瀬田ミナコが出演中の「KIQ STATION」アーカイブ動画はこちら!