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第43回:『名探偵ピカチュウ』|おっさんピカチュウの可愛さに悶絶!「練りきり」で再現してみるも、、!?【瀬田ミナコのシネまんぷく】

共感シアター「KIQ STATION」のキャスターとしてもお馴染み、女優の瀬田ミナコによる連載コラム。毎回「映画」と「食」をテーマに、ゆるゆるとお届けします!

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■今回の映画:『名探偵ピカチュウ』(2019)

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今回の映画は、モフモフなピカチュウが話題となった映画「名探偵ピカチュウ」です!ゲームやアニメでおなじみの「ポケットモンスター」をもとに作られたハリウッドの実写映画です。私もアニメを見ていたので、あのポケモンがハリウッドで映画になってなんだか嬉しいです。

そして一番の驚きは、やはりポケモンの看板キャラクターであるピカチュウの設定です。毛、、!毛が生えている!喋ってるし、おっさんボイス、、!思っていたピカチュウと違いすぎて可愛いと思えるか少し不安になりながら観てみました。

結果から言います。

めちゃくちゃ可愛いです!!可愛すぎて観ている最中「んんぅぅ、かわいいーーー!」と何度も言ってました。(自宅で観てます)そして、子供の頃アニメやゲームで夢中になったあの世界が、実写映画という形で本当にそこにあるみたいでとても良かったです!

保険査定員として働くティムは、長い間会うことのなかった父親が亡くなったという連絡を受け、ライムシティにやってきます。この街では人間とポケモンが共存しており、探偵をしていたティムの父親もピカチュウをパートナーにしていました。誰もいないはずの父の部屋で、そのピカチュウに出会ったティムですが、なぜかピカチュウの言葉が分かる!!

ピカチュウは記憶喪失状態であるものの、ティムの父親はまだ生きていることを伝えます。今までポケモンを遠ざけて生きてきたティムですが、このピカチュウと一緒に父親の手がかりを探すことになります。そして父が調査していた大事件の謎に迫り、ライムシティを守るため黒幕に立ち向かいます!

ピカチュウは、おじさん声なだけではなく、性格も成人男性そのもの。コーヒーが大好きで何杯も飲む姿はなかなか渋いです。小動物のような可愛い顔から、しわくちゃの難しい顔の時もあって、表情がとても豊かなので観ていて飽きません。あまりに豊かで、人によっては気持ち悪いと感じるかもしれないですが、私はもう2Dの愛くるしいだけのピカチュウでは物足りなくなってしまいました。(笑)

ピカチュウに限らず、ポケモンたちのデザインは今までの印象と違うものも多く、観ていて面白いです。フサフサと体毛の生えてるポケモンは、モンスターというよりも現実世界の動物っぽさが際立って触りたくなりますし、魚の見た目のコイキングは本物の魚のヌメっと感がリアルでちょっと気持ち悪いです。このポケモンはこんな質感だったのか!こう来たか!と、ポケモンのデザインだけでも楽しめちゃう映画です。

他にも山ほどポケモンが出てきますが、印象通りの子もいれば、おなじみの技を使ってくれたりして、いちいち懐かしい気持ちにしてくれます。また、実写なのでアニメよりもポケモンの大きさや重さ、動きがリアルで迫力が桁違いでした。アニメでは人間がポケモンの攻撃を受けても死にはしないだろうと思っていましたが、この映画の中では普通に死にそうです。

アクションシーンも私はかなり楽しめました!印象的だったのは、ドダイトスという、甲羅に植物が生え、庭を背負った亀のような姿のポケモンのシーンです。実験により超巨大化したドダイトスの甲羅は庭どころの騒ぎではなくもはや山。ティムたちは知らぬ間にドダイトスの上に乗っていて、突然地面が割れたかと思えば、傾き落とされ、つぶされそうになります。地面が傾いて迫ってくるシーンは映画「インセプション」を、ほぼ直角まで傾いてしまった森の中を滑り落ちるシーンは「タイタニック」を思い出しました。

もう一つ楽しかったアクションシーンはクライマックスのライムシティでの戦いです。人間とポケモンの一体化を望む事件の黒幕・ハワードが、最強のポケモンであるミュウツーの体を乗っ取り、ピカチュウと戦います。空を飛べるミュウツーに対し、ピカチュウはイベント用の巨大バルーンや、建物の屋上、さらにはとりポケモンのピジョンの助けを借りて戦います。ピジョンに乗って飛び回る姿は「アバター」を思い出しました。いろんな映画の面白いアクションシーンが詰め込まれた感じで楽しかったです!

ライムシティのデザインも私はとても好きでした。近代的で清潔感のある外見ですが夜には色とりどりのネオンが光り、良い意味でごちゃごちゃしていて素敵です。もし本当にあるなら行ってみたい!公式ホームページには「ロンドンをベースに、最終的にニューヨークと東京とロンドンが融合したような街を目指した。」とありました。架空の街なのにどこか親しみを感じたのは、新宿の街並みに少し似てるからかも知れません。

物語の最初の頃ティムは、父親にもポケモンにも心を閉ざしていました。なのでピカチュウに対してもあまり好意的ではなかったのですが、一緒に事件を追ううちに心を開いていきます。単なる相棒としての絆だけでなく、お互いに大事にしあう気持ちが感じられ、ラストで明かされるピカチュウの正体にうまく結びついていて良かったです。

ネタバレですが、正体はずばりお父さんです!!ミュウツーによって記憶喪失状態で精神だけピカチュウの中に入れられていました。予想がついていたので驚きもしませんでしたが、おかげでティムは、ポケモンにも父親にも心を開くことができました!良かったね!それよりも、お父さんがもとに戻り、ピカチュウが喋らなくなってしまってショックな自分がいました。予想外におっさんボイスピカチュウにはまってしまった。(笑)

なぜピカチュウの声は他の人には聞こえない?敵はポケモンと一体化してどうしたい?セキュリティ甘すぎない?など、深く考えると設定がおおざっぱな気もしますが、私はあまり気になりませんでした。それよりも日本のポケモンの世界観が壊されずに、よりリアルに、より迫力満点に描かれていて面白いと思いました!

さて、今回はお菓子でポケモンを作りたいと思います!
練り切りという和菓子で作っていきます。

用意するのは、白あんと白玉粉、中に詰めるこし餡と食紅たちです。

まずは白玉粉に水を少量入れ、粒を潰していきます。白あんに白玉粉を混ぜ、電子レンジで温めては混ぜ、温めては混ぜ、を繰り返します。

だんだん水分が減り、ねとねとしていた白あんがまとまってきます。ヘラにくっつかなくなったら冷ましていきます。冷ますときには餡をちぎってはまとめて練る、を繰り返します。練っては切ることから「練り切り」というんだとか。

粗熱が取れたら食紅を混ぜます。カビゴンの緑を作っていたら、手に餡が薄く張り付いてしまいカビが生えたみたいになってしました。(笑)

何色か作って準備完了です。こうやってみると完全に粘土ですね。懐かしいです。

色付けした練り切り餡でこし餡を包んでいきます。

包んだらポケモンの形に成型していきます。乾燥してくると練り切りがひび割れてきて意外と難しい!

手足や顔のパーツを色違いの練り切り餡で作り、くっつけていきます。

境目をなじませたら完成です!

あれ?クオリティが、、(汗)

プリンはなかなか可愛くできたんじゃないかと思います!ピカチュウが、、ピカチュウに見えなくもない何かになりました!!そうです、これは料理のスキルというより美術のセンスが問われるんです。そういえば私、粘土でもの作るのあんまり上手じゃないんでしたー!

「名探偵ピカチュウ」で出番の多いピカチュウとコダックが微妙な仕上がりで残念ですが、なんとなーくポケモンってわかりますよね!?OK!

ポケモンの体を両断して食べてみたいと思います。
味は、、しっかり練り切り!白あんの上品な甘さが美味しいです。緑茶を飲みたくなります。

結構甘いので、ゆっくりいただくことにします。

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今回取り上げた作品はコチラ!

【キャスト】
ライアン・レイノルズ, ジャスティス・スミス, キャスリン・ニュートン, 渡辺謙, ビル・ナイ

【スタッフ】
監督: ロブ・レターマン

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瀬田ミナコ(Acstar所属)
1996年4月3日生まれ 東京都出身
出演作品:映画「ゆずりは」「不能犯」(2018)
映画「種まく旅人~華蓮のかがやき~ 2021年 春より全国順次公開
その他:共感シアター「KIQ STATION」でキャスターとしても活躍中
Acstar:http://acstar.jp/talent/minako_seta.html
Twitter:@minako_seta

 

『瀬田ミナコのシネまんぷく』これまでの連載記事はこちらから!
https://moviemarbie.com/special/cinemanpuku_index/

 

※瀬田ミナコが出演中の「KIQ STATION」アーカイブ動画はこちら!