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第26回:『ひまわり』|ソフィア・ローレンの名演技!泣きのシーンは必見!【瀬田ミナコのシネまんぷく】

共感シアター「KIQ STATION」のキャスターとしてもお馴染み、女優の瀬田ミナコによる連載コラム。毎回「映画」と「食」をテーマに、ゆるゆるとお届けします!

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■今回の映画:『ひまわり』(1970)

1970年に公開された、イタリア、フランス、ソビエト連邦の合作映画で、当時の日本でも大ヒットしたそうです。ちょうど今年は50周年ということで、HDレストア版が劇場公開されていました。私はこの映画を知ったのが近くの劇場での公開が終わった直後で間に合わず、DVDで鑑賞しました。残念。。

主人公ジョバンナはナポリに暮らす女性。第二次世界大戦中に、アフリカへの出征を控えたアントニオと出会い恋に落ちます。すぐに結婚し12日間の結婚休暇を満喫し、愛し合う二人ですが、あっという間に時間は過ぎてしまいます。離れ離れになりたくない二人は、病気を装い懲役を免れようと、アントニオが狂ってしまったかのような芝居をします。が、途中で嘘だということがばれてしまい、逆に過酷なロシア戦線へと送られることになってしまいます。 そして、アントニオはお土産をもってすぐに帰ってくるという約束を残してミラノを離れるのでした。

時は流れ、終戦を迎えますがアントニオは一向に帰ってきません。逆に戦死も確認されておらず、行方不明状態になってしまったアントニオですが、ジョバンナは夫が生きていることを信じ、探し続けます。途中、戦地でアントニオと行動を共にしていた兵士に出会いますが、彼に聞かされたのは、極限状態の中、寒さで動けなくなったアントニオをやむを得ず置き去りにして来てしまったという話でした。ジョバンナはソ連まで行って現地で夫を探すことを決意し、一人旅立ちます。

ジョバンナはアントニオの写真を片手に地道な聞き込みを続けます。現地の人の案内で捕虜となった兵士たちが埋まっているひまわり畑や、戦死者の眠る墓場に行ってみるものの、やはり夫が生きていると信じ続け再会を諦めません。

聞き込みの最中、もとはイタリア人でありながら今はロシア人として生きる男性に出会います。彼は多くのことを語りませんでしたが、ジョバンナは、アントニオもロシアで新しい人生をスタートさせている可能性に気が付いてしまいます。そして予感は的中し、アントニオはロシア人と結婚し子供まで授かって、その地で暮らしていたのです。

あまりのショックに、アントニオの顔を見た瞬間にたまらなくなり、ジョバンナは汽車に飛び乗ってしまいます。ついに夫を探し出したものの、一言も言葉を交わさずイタリアに帰国したジョバンナは、悲しみ、苦しみ、そして彼女も新しい人生に向けて歩み始めました。

その後アントニオはジョバンナへの気持ちがよみがえり、ロシア人の奥さんとはほとんど口を利かなくなっていました。奥さんの許しをもらい、今度は逆にアントニオがジョバンナを探しにイタリアへ向かいます。

そしてジョバンナとアントニオはようやくきちんと再会を果たし、お互いにまだ愛していることを知ります。しかし、ジョバンナにも、すでに新しい夫と子供がいました。失ってしまった二人の時間を取り戻すことはかなわず、アントニオは一人ロシアへと帰っていきます。ジョバンナは昔戦地へと見送ったあの駅で、今度は二度と会わない愛しい人をまた見送るのでした。

とにかく悲しく、切なすぎる恋愛映画でした。現代の感覚ですれ違いと聞くと、ちゃんと話し合えばどうにかなりそうなものですが、戦争によって起きたこのすれ違いはどうすることもできず、愛し合っていながら元に戻ることは決してできない、そんな悲しい映画でした。

最初、ジョバンナ役のソフィア・ローレンがすごく怖かったです。(笑

眉が細くて目力が半端なくて、鼻が高くて気の強そうな口元の女の人が大声でまくし立ててる、、机バンバンたたきながら怒ってる、、この女の人がヒロインの恋愛映画に共感できるのだろうか、、とかなり心配な気持ちになった最初のシーンでした。

ですが物語が進んでいくにつれて、このジョバンナが健気に夫の帰りを待つ姿が、可哀そうで切なくて、結果、しっかり共感してしっかり号泣しました!

特にアントニオの新しいロシア人奥さんとシーンは見ていて苦しかったです。ジョバンナは、アントニオ本人に会う前に彼の新しい家の中を案内されます。そこには幸せで平和な暮らしがあることが痛いほどに伝わってきますし、枕の二つ置かれたベッドもあるし、なにより愛する人と知らない女性の間に子供がいて、本当につらいです。イタリアで一人夫の帰りを待ち続けて、諦めずにロシアまで旅して探し続けた先に、こんな事実が待っているなんて、残酷でした。何年もの想いを丸ごと無意味にしてしまうようなひどい話です。

これだけ書くと、単にアントニオが浮気したみたいになってますが、事情がありました。実はアントニオは凍死寸前のところをロシア人の娘(のちの妻)に助けられ、自分の名前を含めたすべての記憶を失っていました。異国の地で頼れるのはその女性だけで、しょうがないともいえる境遇でした。そんなの責めるに責められないですよね、、、。

しかも、この女性はアントニオの命の恩人で、ジョバンナが訪ねて行った時もすごく丁寧に接してくれます。あんなに強気でダイナミックだったジョバンナが、悲しみや怒りを誰にもぶつけることができずに、ただただ、震えながら泣くことしかできないところがなんとも悲しいシーンでした。

この元妻、新妻のシーンは二人の演技力もすごかったです。二人とも言葉は少ししか交わしていないのですが、お互い「そういうことか」と察していきます。二人の女性の間に流れる空気感が絶妙で、嫌な予感が確信に変わり、戸惑い、悲しみ、と両者の感情が変わっていくのが表情だけでよくわかります。

ソフィア・ローレンの、泣き顔の表情の変化は本当に素晴らしく、この映画が名作と呼ばれる理由はこの泣き顔だと思いました。泣きながら汽車に飛び乗るシーンは本当に印象的で、巻き戻して三回観ました。役者としてこんな演技ができたら最高だなぁと、感動しながら見ていました。

映画の始まりは、二分くらいでしょうか?ただひまわり畑が映し続けられます。そこで流れるテーマ曲がすごく良くて、広大で美しいひまわり畑とその切ない音楽が印象的です。

鑑賞してから何年かすると、内容なんてほとんど忘れてしまう映画って結構たくさんあると思いますがが、このひまわり畑とソフィア・ローレンの泣き顔だけは絶対に忘れないだろうと思います。名作でした、、!!

さて今回の料理はオムレツです!これはジョバンナとアントニオの幸せな時間に登場する料理です。結婚休暇の最中にアントニオが作ってくれるんですが、なんと卵を24個も使います!! ニコニコで食べ始める二人ですが、結局食べきれず満腹で苦しそうな表情に。でもとっても楽しそうで幸せそうな姿が微笑ましかったです。手の込んだ料理ではないけれども二人にとっては最高の食事だったんだと思います。

それではさっそく作っていきます!

まずは卵をたくさん用意!24個ってすごい量です。そして大量の卵を入れられる器も用意します。(大きなものを探して来たら和風な器になりました。笑)

せっせと卵を割っていき、溶きます。が、あんまり多くてなかなか黄身と白身が混ざり合ってくれません。

そして味付けは、油と塩と胡椒のみです。規格外の卵の量に、調味料をどれくらい入れたらいいのか分からないので、映画の豪快な入れ方を参考にしていきます!

フライパンに流し込んだら底が焦げないように混ぜながら半熟になるまで中火で加熱します。スクランブルエッグ状になったら、弱火にしてフライパンに蓋をして周りを固めていきます。

形になってきたらお皿を使ってひっくり返し、裏面も焼きます。フライパンがかなり重くて片手で持つのが大変でした!

最後に飾りでパセリを散らして完成です。

映画のように、パンと赤ワインも一緒にいただくことにします!

分厚い、、!!

ですが口に入れるとフワッフワで美味しくて、案外パクパクいけちゃいます!豪快に入れてみた塩コショウもいい感じです!

が、ほんのひと切れでかなり満足してしまい、どう考えても私一人では食べきれず、家族にもおすそ分けして、次の日の朝ごはんとお弁当にもたっぷり使ってようやく食べきりました! 映画では少ししか残してなかったのですが、正直よくあそこまで食べたなと思います。(笑

しばらく卵料理は食べなくていいかな!ごちそうさまでした!

『ひまわり』の瀬田ミナコ的評価は、、、

星3.3!!!

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今回取り上げた作品はコチラ!

【キャスト】
ソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニ、リュドミラ・サベリーエワ

【スタッフ】
監督:ビットリオ・デ・シーカ

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瀬田ミナコ(Acstar所属)
1996年4月3日生まれ 東京都出身
出演作品:映画「ゆずりは」「不能犯」(2018)
今後の公開予定作品:映画「種まく旅人〜華蓮(ハス)のかがやき〜」
その他:共感シアター「KIQ STATION」でキャスターとしても活躍中
Acstar:http://acstar.jp/talent/minako_seta.html
Twitter:@minako_seta

 

『瀬田ミナコのシネまんぷく』これまでの連載記事はこちらから!
http://moviemarbie.com/special/cinemanpuku_index/

 

※瀬田ミナコが出演中の「KIQ STATION」アーカイブ動画はこちら!