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「瀬田ミナコのシネまんぷく」第14回:不気味かと思いきや、素敵な愛の物語『シェイプ・オブ・ウォーター』

共感シアター「KIQ STATION」のキャスターとしてもお馴染み、女優の瀬田ミナコによる連載コラム。毎回「映画」と「食」をテーマに、ゆるゆるとお届けします!

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■今回の映画:『シェイプ・オブ・ウォーター

ギレルモ・デル・トロの監督作品で、第90回アカデミー賞では作品賞、監督賞、作曲賞、美術賞を受賞しています。

予告編だけみて画面の暗い色合いや、半魚人のようなビジュアルからちょっと怖い映画を想像して観はじめたのですが、観る前と見た後では全く印象の違う映画になりました。

物語の主人公イライザは、養護施設で育てられた発声のできない女性です。

政府の研究所に清掃員として勤めており、手話の読める数少ない話し相手は隣に住むおじさんジャイルズと、清掃員仲間のゼルダくらい。ある日イライザは研究所に運ばれてきた極秘の研究対象生物を目にします。その半魚人とも呼べそうな「彼」と次第に愛し合っていくイライザですが、彼は研究のために捕まり殺される運命にあります。そしてついに極秘研究対象である彼を盗み出すという大胆な行動に出ます。

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この物語は人と人ではない生き物との愛の物語なので、「気持ち悪い」とも受け取られ兼ねない設定だと思います。人と猿が愛し合うようなものですからね。奇妙ではあります。しかし、2人のお互いを求める繊細な愛の美しさをみて、映画を観終わった時には愛おしい気持ちでいっぱいになりました。

まず映画の冒頭の水中映像がとても素敵です。薄暗いのに綺麗で現実離れしていて、おとぎ話のようなこの作品のファンタジーな世界観に引き込まれました。

最初の方はイライザの毎日の暮らしのルーティーンが描かれています。孤独な生活ながら、小さな楽しみを見つけた時の彼女の表情がとても可愛らしいです。ふとタップを踏んで微笑むシーンはイライザの本質的な魅力が出ていると思いました!

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チョコレート工場が火事だとか、映画館の上に住んでるとか素敵だなぁなんて思ってみていたら、研究所に彼が運び込まれドキドキするシーンが増えてきます。指はとれるし、暴力的なシーンもあるし、猫は食べられるし。彼を盗み出すシーンはバレるんじゃないか、彼が弱って死ぬんじゃないかとハラハラです。

イライザと彼が交流を深めていく間、「イライザにとっての彼」は、得体の知れない恐ろしいモンスターから、可哀想で可愛い生き物、ありのままの自分を見てくれる唯一の存在、そして愛し合う対象へと、どんどん変わっていきます。イライザが彼をその時どういう風にみているのか分かるのは、イライザ役のサリー・ホーキンスの凄いところだと思いました。

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一番好きなシーンはお風呂場を水浸しにして彼と抱き合うシーンです。その光景を見てしまったジャイルズに向けたイライザの表情が最高でした。手話も勿論セリフもありませんでしたが、「見て。ずっと求めていたものを見つけたの」と聞こえてきそうな顔でした。

ラストシーンはいろいろな解釈のできるものでした。ファンタジー要素も強いし、好き嫌いが分かれるかも知れませんが、私としては見ている側が色々想像できる余白を残してくれて、見終わった後も余韻に浸れる良い終わり方だったと思います。

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そしてこの映画はとにかく緑色の多い作品です!!途中までレトロな雰囲気の暗さだとしか思ってなかったのですが、一度緑に気づくともう本当にこれでもかってくらい緑色ばかりの画面なので驚きます。セットから服から小物まで緑色の多い事。そして意識的に赤が使われています。私は、赤は愛の色だと思いました。

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はじめにイライザは綺麗な真っ赤な靴を欲しそうに眺めています。そして彼と愛し合い少しずつ服装にも赤が取り入れられ、最後には全身真っ赤な服に身を包んでいます。色にも意味があると思うと、ゼリーの色や敵となるストリックランドの車の色なんかもどんな意味を持たせているのかな?と気になります!

この映画に出てくる緑には孤独や冷たさなどネガティブなイメージを感じましたが、なんともしっくりくる言葉が見つからないので他の人の意見も聞きたいところです。他にもいろいろと考察しがいのありそうな演出が沢山だったので映画好きと語るにはいい映画だと思いました。

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さて、この物語の中には他にも色んなカップルが出てきます。冷え切った夫婦関係のゼルダ、充実してそうに見えて愛があるのかよくわからないストックランド、そしてジャイルズはゲイです。色んなカップルがいる中で、種族の違いなんて飛び越えて惹かれ合うイライザと彼の愛は一層貴重に、眩しく見えました。

緑がよく出てくる映画と先ほど書きましたが、ジャイルズがよく買うキーライムのパイも緑でしたね!パイ屋の店員男性にアタックするためにこの緑のパイをいくつもいくつも買っては不味くて残す、あのパイを再現しました!

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色の再現はどうしようか?と考えていたところ、少し青色を足して海っぽさを出すという素敵な事をしている方をSNSでちらほらと見かけたので参考にさせていただきました。

まずはパイを焼きます。高さを出したかったのでタルト型ではなくケーキ型で焼きます。

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焼いている間にライムを絞ります。ちょっと舐めてみるとキリッとした酸っぱさと、ハーブのような独特な香り。

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ゼラチンを溶かして砂糖とライム汁を加えます。そして着色して、パイに流し込むのですが、、

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パイ生地に液体を入れるのってとても不安です!サクサクのパイがふやけていく〜、、

冷蔵庫でよく冷やし固めますが、やはり液漏れして外側に青色ゼリーがつきました笑

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切り分けたらクリームと装飾用に崩したゼリーを乗せて完成です!!

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ゼリーが透き通っていて綺麗!!
でも味は、酷かったです。

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お砂糖も入れたのですが甘味もなく、ゼラチンとライムの素材の味しかしないし、パイ生地はやっぱりふやけて、ベチョっとしてなんとも嫌な食感・・・

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これは作中で食べきれなかったのも納得のお味。
私もこれは冷蔵庫行きです。。。

 

『シェイプ・オブ・ウォーター』の瀬田ミナコ的評価は、、、

星4.5!!!

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今回取り上げた作品はコチラ!

監督・脚本:ギレルモ・デル・トロ

キャスト:サリー・ホーキンス、マイケル・シャノン、リチャード・ジェンキンス、ダグ・ジョーンズ

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瀬田ミナコ(Acstar所属)
1996年4月3日生まれ 東京都出身
出演作品:映画「ゆずりは」「不能犯」(2018)
今後の公開予定作品:映画「種まく旅人〜華蓮(ハス)のかがやき〜」
その他:共感シアター「KIQ STATION」でキャスターとしても活躍中
Acstar:http://acstar.jp/talent/minako_seta.html
Twitter:@minako_seta

 

『瀬田ミナコのシネまんぷく』これまでの連載記事はこちらから!
http://moviemarbie.com/special/cinemanpuku_index/

 

※瀬田ミナコが出演中の「KIQ STATION」アーカイブ動画はこちら!