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『カツベン!』日本映画独特の文化への愛を込めて

◆公開中の注目作 
『カツベン!』
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「カツベン」という言葉を聞いて「活動弁士」を思い浮かべることが出来る人が今の日本にはどれぐらいいるだろうか。そもそも「活動弁士」という言葉を知っている人間がどれぐらいいるだろうか。映画の歴史の本を読んだことがある人は知っているかもしれないが、「活動弁士」とは今日で言う所のナレーターに当たる人たちだ。

映画黎明期には字幕というものは存在せず、そもそもサイレント映画なので声も入っていなかった。でも外国映画はどんどん日本に入ってきて上映される。そんな時に活躍したのが活動弁士だ。映画の内容を解説する、いわゆる解説者的な役割を担っており、活動弁士によっては人気者になる人もいたぐらい、日本映画産業には欠かせない人たちだった。しかし、今日ではほとんど見かけなくなった。映画はサイレントからトーキーに変わり、字幕が入るようになると活動弁士の居場所は無くなった。

本作はそんな日本映画の黎明期を支えた活動弁士を主人公に添えながら、その時代にしかない青春の匂いを感じさせる、かつ強烈なキャラクター達で物語を彩る。それは日本映画だけが独自に発達させた素晴らしい文化への愛情とオマージュだ。決してノスタルジックに過去を語るわけではなく、でもどこか懐かしい匂いがそこにある。

主演は今年大ブレイクを果たした成田凌。今年は『愛がなんだ』に始まり、多方面で活躍した彼が年の瀬に主演を務めた本作。まさに今年は彼の年だったと改めて感じさせる。そんな彼の脇を固めるのは永瀬正敏、井上真央、竹中直人ら豪華なメンバーだ。まさに今の日本映画を支える人材が、かつて日本映画を支えた活動弁士をテーマにした映画に出演するというのは、何とも良い気分だ。

サイレント映画の上映会などでは今でも活躍の機会がある活動弁士。『カツベン!』という映画を楽しむのはもちろんの事だ。だが、私は本作を一人でも多くの人に見てもらって、今の日本映画があるのは彼ら「活動弁士」の支え、何よりも映画への愛情があったからだという事を感じて貰いたいと願わずにはいられない。

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【あらすじ】
偽の活動弁士として泥棒一味の片棒を担ぐ生活にウンザリしていた染谷俊太郎(成田凌)は一味から逃亡し、とある町の映画館にたどり着く。そこで働くことになった染谷は、今度こそ本当の活動弁士になることができるとワクワクするが、そこは館主夫妻(竹中直人、渡辺えり)をはじめ、スターを気取る弁士の茂木貴之(高良健吾)や酒好き弁士の山岡秋聲(永瀬正敏)などくせ者ばかりだった。

【キャスト】
成田凌、黒島結菜、永瀬正敏、高良健吾、井上真央 ほか

【スタッフ】
監督:周防正行

公式HP:https://www.katsuben.jp/

大ヒット公開中!!

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