『ザ・レセプショニスト』台湾出身監督が描く、移民の闇。女性たちの葛藤を描く

 

◆公開中の注目作  
『ザ・レセプショニスト』

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今回紹介する新作映画は、台湾出身ロンドン在住の女性監督が移民問題について提起した『ザ・レセプショニスト』。真実に基づいて製作された今作は、グローバル社会と呼ばれる現代の、外国人の苦悩や葛藤について描かれている。

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今作の監督を務めるのは、台湾出身ロンドン在住のジェニー・ルー。彼女は、彼女の友人だった中国人女性が、ヒースロー空港で自殺してしまった経験を持つ。後にその女性はセックスワーカーとして働いていたという事実を知る。この物語はそういった事実を基にしているだけあって、リアルであり、同じアジア人の私たちにとっても観るのが辛くなってしまうようなシーンも描かれている。そして彼女はクラウドファンディングで資金を集め、7年の歳月を費やして作った映画だけに思い入れは深い。

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主人公の女性・ティナを演じるのは、アメリカ人の父と台湾人の母を持つテレサ・デイリー。『ハロー、グッバイ』や『トランスフォーマー/ロストエイジ』にも出演。台湾在住で、台湾のドラマや映画で活躍している。そして違法マッサージ店で働くササ役として出演しているチェン・シャンチーは、台湾ニューシネマを代表する映画監督エドワード・ヤンに見いだされ『牯嶺街少年殺人事件 』で映画デビュー。その後、ツァイ・ミンリャンの『河』に出演以降、全長編作品に出演。第51回金馬奨では、最優秀主演女優を受賞したこともある名女優だ。

そんな台湾を代表する女優たちが抜擢され、イギリスと台湾の合作として作られた作品だけあって期待度は高い。

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第一回熱海国際映画祭ではインターナショナルコンペティション部門でグランプリを獲得した。そのほかにも、ソチ国際映画祭、アジアン・アメリカン国際映画祭、ダーバン国際映画祭、エディンバラ国際映画祭、レインダンス映画祭など数多くの映画祭で受賞・選出された、世界が認める問題作。10/25(金)公開の日本や全世界へ移民について問題提起した映画『ザ・レセプショニスト』、ぜひ劇場でご覧ください!

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《あらすじ》ロンドンにあるマッサージパーラー。不法な風俗店であるその場所は、客とアジア出身の女性たち、そして女性経営者が家族のような人間関係を装いながらも、その実態は金とセックス、そして暴力に支配された偽りの空間だった。そんな店でも女性たちは生き延びるために必死で働き、移民であるがゆえ、常に危険と隣り合わせの日々を送っていた。大学を卒業したばかりの台湾人ティナはロンドンで職に就くことができず、その店の受付嬢として働き出したことで、周囲のイギリス人や恋人から冷ややかな視線を向けられていた。

【スタッフ】
監督;ジェニー・ルー

【キャスト】
出演:テレサ・デイリー、ジョシュ・ホワイトハウス、チェン・シャンチー、アマンダ・ファン 他

配給:ガチンコ・フィルム

公式HP:http://www.g-film.net/receptionist/

(C)Uncanny Films Ltd

絶賛公開中!

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