『エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ』SNS時代に生まれた女の子の悩み。

 

◆公開中の注目作  

『エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ

”いいね!”の数は、わたしの価値じゃない

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今回紹介するのは、オバマ前大統領が年間ベスト映画に選出し、話題となった映画『エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ』。思春期の高校生を描いた『レディ・バード』のスタッフ陣と『レディ・バード』の他、アカデミー賞を受賞した『ムーンライト』や今夏日本でも公開した『ホット・サマー・ナイツ』を手がけたA24が再タッグを組み実現した作品。しかしレディバードよりも幼い少女を描いているだけあって、行動も観ている観客がかなり恥ずかしくなってしまうものが多い。

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SNSがある時代に生まれ、育った「ジェネレーションZ」と呼ばれる世代の、青春・恋愛をリアルに描いた物語。2019年のゴールデングローブ賞主演女優賞にノミネートされるなど、様々な名誉ある賞にも選ばれた。タイトルにもある「エイス・グレード」とは、日本で言う中学3年生のこと。最後の一週間を迎えた主人公のケイラは「学校で最も無口な子」に選出されたことをきっかけに、そんな自分を変えようとSNSを駆使しようと試みる。

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主演のケイラを演じたのは、2003年生まれのエルシー・フィッシャー。アニメ映画『怪盗グルー』シリーズでは主要キャラクターアグネスの声優を務めたことでも有名。監督はコメディアン・ミュージシャン・俳優でもあるボー・バーナム。彼はYoutuberとしてキャリアをスタートさせ、2008年までに3億回以上の再生回数を記録した。自身もSNSを駆使していただけに、よりリアルに現代における独特な青春を描いている。

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注目すべきポイントは、主人公ケイラの圧倒的な痛々しさ。学校では自分を出すことができないケイラだけれど、家ではYouTubeを撮って配信をしたり、顔加工アプリで可愛く自分を撮ってみたりしている。学校ではさらけ出せない自分を、家の中でしか表現できないというところに、何か少し共感してしまったり、「こんな子いたかも」というな気持ちでもどかしくなってしまう。

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そしてシングルファザーでケイラを育ててきた父親にも注目。思春期で、たった一人の家族だからこそ少し過保護になってしまう父親だけど、それだけ娘を何よりも愛している。最近できた友達と遊んでいる所にまで付いていくし、娘が嫌いなものわ忘れないようにメモをしている。そんな父親の言葉がすごく心に染みる。ケイラと父親の関係にも注目してみて欲しい。ぜひ劇場でご覧ください。

《あらすじ》中学校生活最後の1週間を迎えたケイラは、“クラスで最も無口な子”に選ばれてしまう。待ち受ける高校生活に不安を抱える彼女は、SNSを駆使して不器用な自分を変えようとするが、なかなか上手くいかない。高校生活が始まる前に、憧れの男の子や人気者の女の子たちに近付こうと奮闘するケイラだったが……。


【スタッフ】

監督:ボー・バーナム

【キャスト】
出演:エルシー・フィッシャー、ジョシュ・ハミルトン、エミリー・・ロビンソン 他
配給:トランスフォーマー

公式HP:http://www.transformer.co.jp/m/eighthgrade/

(C)2018 A24 DISTRIBUTION, LLC

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