『アド・アストラ』ブラッド・ピットがSF映画に初出演!宇宙の彼方で生きていた父親の真相とは?

 

◆公開中の注目作

『アド・アストラ』

先日11回目の来日も果たした、ブラッド・ピット主演、そして彼が率いる制作会社「プランB」の最新作、『アド・アストラ』がいよいよ公開。55歳となったブラッド・ピットの長いキャリアで、初めてのSF作品への挑戦となる。

ad_astra_DF_00642FD_R2_rgb.0

【あらすじ】
地球外生命体の調査に人生をささげ、16年前に宇宙で失踪した伝説の宇宙飛行士を父に持つロイ(ブラッド・ピット)。ロイ自身もエリート宇宙飛行士として活躍していたある日のこと、地球から43億キロの彼方で父親が生きていることを知らされる。さらにその父親が、地球どころか太陽系を滅ぼしかねない存在であるというのだ。父親の目的は何なのか、ロイは父親を探すため、宇宙の彼方へと旅立っていく。

adastra2019

本作は、48億キロの壮大な宇宙の旅を描く物語ではあるのだが、いわゆる『アルマゲドン』や『ディープ・インパクト』のようなエンターテイメント重視のディザスター映画ではない。もちろん主人公の旅は地球の危機を救うためのものではあるし、そういった描写もないわけではない。しかしこの映画の本質は、人類のために立ち上がる男の過酷な宇宙サバイバルではなく、遠く離れた父と息子の再生の物語だ。

Brad-Pitt-as-Roy-McBride-in-Ad-Astra-1173361

主人公のロイは、伝説の宇宙飛行士の息子として周囲に扱われるが、その父親は16年も前に失踪している。そしてロイ自身も後を継ぐように宇宙飛行士になるが、非常に優秀である反面、人間としての感情に欠けてしまった男でもある。そんな男が、48億キロ彼方にいるであろう父親にコンタクトを取る命令を受けるのだが、最初はあくまで忠実な命令の実行者として行動する。しかしロイは、父の足取りをたどっていくうちに、次第に父親に会うことに執着するようになっていく。

そしてほぼ2時間出ずっぱりの、ブラッド・ピットの演技が素晴らしい。常に冷静な主人公の葛藤をわずかな表情とセリフで表現しながら、次第に終盤に向けて演技にメリハリがつけられていく。そして中盤、彼が初めて感情をあらわにするシーンは、まさに感動必至の名演技といえるだろう。

brad-pitt-just-chilling-on-this-giant-space-antenna-in-ad-astra

さらに、こういったリアル系SFに欠かせない本格的な宇宙描写にも抜かりはない。物語の時代は、おそらく今から100年以上後の地球という設定。人類は月に宇宙ステーションを建設し、そこが一般人も利用する大きな空港のような役割になっていたり、火星で生まれて火星で育った人類もいるなど、現在の宇宙科学技術に基づいて、ちゃんと100年後に実現していそうなことが描かれている。ぜひそういった背景に少し映るシーンなどにもしっかりと目を凝らしてみてほしい。

ad-astra-includes-some-kind-of-moon-rover-chase-sequence

『ゼロ・グラビティ』や『インターステラー』、『オデッセイ』など、このジャンルにはヒット作や傑作が多い。ブラッド・ピット自身が「このジャンルには優秀な作品が多いので、何か特別なことをやりたかった」と語るように、それらの傑作とはまた一味違った名作が誕生した。48億キロ彼方へと向かったロイを待っているものとは、一体何なのか。そしてそこで何が起こるのか。ぜひブラッド・ピットの素晴らしい演技と、父と息子の壮大な宇宙のドラマを劇場で体験してほしい。

 

adastra

【スタッフ】
監督:ジェームズ・グレイ 製作:ブラッド・ピット

【キャスト】

ブラッド・ピット、トミー・リー・ジョーンズ、リヴ・タイラー、ルース・ネッガ、ドナルド・サザーランド ほか

配給:20世紀フォックス

公式HP:http://www.foxmovies-jp.com/adastra/index.html

(C) 2019 Twentieth Century Fox Film Corporation

絶賛公開中!

バックナンバー
ページトップへ