『人間失格』日本文学史上最大のベストセラーの誕生秘話を、太宰を愛した3人の女たちの目線から描く。

 

◆公開中の注目作

『人間失格 太宰治と3人の女たち』

人間失格

今年で生誕110周年を迎える文豪・太宰治。本名、津島修治。彼が自死する直前に完成させ、現在では累計発行部数1200万部以上を誇る、“世界で最も売れている日本の小説”として知られるベストセラー小説「人間失格」の誕生秘話を、太宰を愛した3人の女たちの目線から事実をもとにしたオリジナル作品として映画化した。

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本作でメガホンをとったのは、『さくらん』『ヘルタースケルター』『Diner ダイナー』など意欲作を手掛け、2020年東京オリンピック委員会理事も務める、写真家・映画監督の蜷川実花。構想に7年も費やし、ついに公開まで漕ぎつけた本作。これまでの作品と同様に、衣装、セット、色彩設計を徹底的に作り込み、蜷川実花の作家性を全開にして太宰治を取り巻く世界をサスペンスフルかつエロティックに表現している。

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本作の主役、天才作家でありながら酒と女に溺れ自殺未遂を繰り返すダメ男・太宰治を演じるのは、『ゴジラVSコング(原題) 』(2020年)でハリウッド進出も決定している小栗旬。これまで様々な監督たちの下でその存在感をアピールしてきた小栗だが、蜷川実花とは今回が本格的なタッグとなる。

蜷川からのオファーを受けた当初は出演を悩んでいたそうだが、脚本家の早船歌江子が3年かけて書き上げた脚本に惹かれ太宰役を決断したという。本作では、肺結核を患い日に日にやせ細っていく役作りのために短期間で15キロもの減量を敢行し、晩年の太宰を演じきった。

「人間失格」太宰と安吾

そして本作の肝となる太宰を取り巻く3人の女たち。2人の子を持ち身重の正妻・津島美知子(宮沢りえ)、「斜陽」のモデルになった作家・太田静子(沢尻エリカ)、太宰最後の愛人・山崎富栄(二階堂ふみ)。太宰の破天荒すぎる生き方から女性たちを振り回す様が描かれるのかと思いきや、むしろ結果的に太宰が振り回されている構造になっているのが興味深い。本作に登場する女性たちは決して悲劇のヒロインではなく、最後には自分の欲しい物を手に入れている。

扱っている題材から難しい文芸作品と思う人もいるかもしれないが、本作は大胆にエンタメ作品として仕上げている。太宰治を知らない人でも問題なくひとつの映画として楽しめるので、これをきっかけに「人間失格」に触れてみるのも面白いのではないだろうか。

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【ストーリー】
男と女に起こることのすべてがここにある
天才作家、太宰治。身重の妻・美知子とふたりの子どもがいながら恋の噂が絶えず、自殺未遂を繰り返すー。その破天荒な生き方で文壇から疎まれているが、ベストセラーを連発して時のスターとなっていた。太宰は、作家志望の静子の文才に惚れこんで激しく愛し合い、同時に未亡人の富栄にも救いを求めていく。ふたりの愛人に子どもがほしいと言われるイカれた日々の中で、それでも夫の才能を信じる美知子に叱咤され、遂に自分にしか書けない「人間に失格した男」の物語に取りかかるのだが・・・。今、日本中を騒がせるセンセーショナルなスキャンダルが幕を明ける!

【スタッフ】
監督:蜷川実花

【キャスト】
小栗旬 宮沢りえ 沢尻エリカ 二階堂ふみ 他

配給:松竹、アスミック・エース

公式サイト:http://ningenshikkaku-movie.com

© 2019 『人間失格』製作委員会

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