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【レディースデイ何観る?】『アマンダと僕』大切な人を失っても、日常は続く。青年と少女の葛藤と再生の物語。

◆レディースデイ何観る?アマンダと僕

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6月20日から23日に横浜で行われたフランス映画祭で大きな注目を浴びた今作。突然に同じ大切な人を失った二人の葛藤が描かれている。監督・脚本は、今回で長編3作目となるミカエル・アース。東京国際映画祭ではグランプリと脚本賞を受賞した。本作の舞台は、テロ事件を経験した街でもあるパリ。彼はそういったいつ、何がおこるかわからないパリの現状を、繊細に描いている。

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母を亡くした娘、アマンダ役に選ばれたイゾール・ミュルトリエは、監督に直接オーディションのチラシをもらったという。彼女は演技経験がない普通の女の子で、体操教室から出てきたところで監督に出会った。
監督曰く、彼女は子供らしさと、シングルマザーに育てられた子供のような強さも兼ね備えていて役にピッタリはまったという。

姉を亡くしたダヴィッド役のヴァンサン・ラコストは、エレガントだけど不器用なところがあったり、重いようで軽い表現が出来るところに親しみを感じられるところがある。そこに彼の魅力があり、誰もを引き込む力を持っている。そんな彼ら2人が演じる繊細な役柄に、彼ら自身が持っている魅力も相まって、想像以上に引き込まれていく。

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劇的な出来事をドラマティックではなく、リアルに描いた本作は、大切な人を失っても日常は続いていく、という現実をよりリアルに考えさせてくれる。彼らが葛藤や試練を乗り越える様子は、観る人を優しく、暖かい気持ちにしてくれるだろう。

《あらすじ》ある夏のパリ。便利屋業として働く青年ダヴィッドは、パリにやってきた美しい女性レナと出会い、恋に落ちる。穏やかで幸せな生活を送っていたが      突然の悲劇で大切な姉が亡くなり、ダヴィッドは悲しみに暮れる。そして彼は、身寄りがなくひとりぼっちになってしまった姪アマンダの世話を引き受けることになる…。親代わりのように接しようとするが、まだ若いダヴィッドには荷が重く、戸惑いを隠せない。アマンダも、母親を失ったことをなかなか受け入れられずにいる。互いに不器用で、その姿は見ていてもどかしく、しかし愛おしい。悲しみは消えないが、それでも必死に逞しく生きようとするアマンダと共に過ごすことで、ダヴィッドは次第に自分を取り戻していく      
公式HP:http://www.bitters.co.jp/amanda/

(C)2018 NORD-OUEST FILMS – ARTE FRANCE CINEMA

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