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『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』音を立てちゃいけないけど、思わず叫びたくなる傑作!

◆公開中の注目作 
『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』

音に過敏に反応する謎の生物によって文明が崩壊した世界で生きるある一家を描いた『クワイエット・プレイス』は興行的にも大ヒットを記録、また作品評価も大変高く、特にエミリー・ブラントの演技が高く評価された。そんな大ヒットホラー映画『クワイエット・プレイス』が帰ってきたのだ。全米でも大ヒットを記録、あの『TENET/テネット』でもなし得なかった、コロナ後の世界で初めて全米興行収入1億ドルを突破した作品だ。

前作で大きな犠牲を払いながらも、謎の生物に打ち勝ち、無事にお腹の中にいた赤ちゃんも出産したエヴリンだが、本作で待ち受ける脅威は謎の生物だけではない。同じように荒廃した世界を生きるはずの人間が、本作では大きな壁となる。ここが前作には無かった要素であり、この映画の面白いところである。

監督と脚本を務めるのは前作に続きジョン・クラシンスキーだ。この映画の世界観を完全に熟知している彼が続編でもメガホンを取るというのは嬉しいし、回想シーンではあるが彼自身も登場する。実生活でも妻であるエミリー・ブラントとの共演を本作でも楽しめるのは、映画ファンとしては嬉しい限りだ。ちなみに本作では謎の生物が地球に蔓延るようになった、その起源も描かれる。続編でありながら「エピソード0」も楽しめる濃密な作品になっているのだ。

近年はヒット作品に数多く出演しているエミリー・ブラント。『プラダを着た悪魔』の時から彼女を知る身としては非常に感慨深い。一方で彼女ほどの女優であれば、多くの女優が出演したがるような社会派な作品に出演する機会も多くあるはずだが、彼女は観客を楽しませるような作品に出演を続けてくれているのが何よりもうれしい。

『クワイエット・プレイス』なのにタイトルが「破られた沈黙」というのもまた面白いところ。果たしてエヴリンたちは今回も音を立てずに窮地を切り抜けることが出来るのだろうか。大きな見どころだ。そして何の因果か、私たちも現実世界では人前ではマスクをして、距離を取るような時代に生きている。そういう意味でもエヴリンたちはいい見本になるかもしれない(?)


【ストーリー】
生まれたばかりの赤ん坊と耳の不自由な娘のリーガン、息子のマーカスを連れ、燃えてしまった家に代わる新たな避難場所を探して旅に出たエヴリン。一同は、新たな謎と脅威にあふれた外の世界で、いつ泣き出すかわからない赤ん坊を抱えてさまようが……。

【キャスト】
エミリー・ブラント、キリアン・マーフィ ほか

【スタッフ】
監督 ・脚本:ジョン・クラシンスキー

映画公式サイト:https://quietplace.jp/

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