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『愛と闇の物語』自らの人物像と重ね合わせ、母国で映画を撮るポートマンの想いの強さを感じる

◆公開中の注目作 
『愛と闇の物語』

ナタリー・ポートマンと言えば『レオン』で世界中を虜にし、『スター・ウォーズ』シリーズではアミダラ女王を演じて一躍トップスターの仲間入りを果たした。そして『ブラック・スワン』でアカデミー賞を受賞して、『マイティ・ソー』シリーズでヒロインを演じる。まさに大スターである彼女が、自ら監督・脚本・主演を手掛けたのが本作『愛と闇の物語』だ。

本作はイスラエルの作家・ジャーナリスト、アモス・オズの自伝的著書を映画化したものである。後にイスラエル・パレスチナ問題の論客として知られる彼の若き日が描かれ、母親の存在がいかに彼に大きな影響を与えたかを本作は描く。その母親を演じるのがナタリー・ポートマンなのだ。

ハリウッド女優としてのイメージが強い彼女だが、彼女はイスラエルにルーツを持つ女優である。本作に対して並々ならぬ想いがあったことが映像からもうかがうことが出来る。アモス・オズの一家は多くのユダヤ人がそうだったように、第二次大戦下の迫害から逃れるためにエルサレムに移住しているが、ポートマンもユダヤ系の血を引く女優である。

オズの母ファニアは、家族と共に戦争と迫害の恐怖から逃れるために、希望を求めてヨーロッパから移住してきたものの、新たに訪れた平穏な日々の退屈が彼女の心に暗い影を落としていた。そんな中彼女は自身の想像力を働かせ、その物語を息子に伝えていた。本作はアモス・オズの自伝映画が原作だが、映画を観るとポートマンは母のファニアを描きたかったことが分かる。想像力豊かな女性に、彼女自身を重ねたのだろう。

ナタリー・ポートマン監督・脚本・主演の映画『愛と闇の物語』。『レオン』の美少女でブレイクして以来、ハリウッドの第一線でずっと活躍してきた彼女が、監督として母国についての重要な人物の映画を撮るまでになったとは、映画ファンとしては何とも感慨深いものがある。


【ストーリー】
イスラエル建国前夜、幼少期のアモスが両親とともに過ごしていた英国統治下のエルサレムで体験した日々を描いた。1945年、英国統治下のエルサレムで父アリー、母ファニアとともに暮らす少年アモス。一家は、ほかの多くのユダヤ人同様に、迫害から逃れるためヨーロッパから移住してきた。しかし母のファニアは、戦争の恐怖と、その後に続く日々の退屈さによって心に影を落としていた。さまざまな不安や不満が鬱積する中、ファニアは持ち前の想像力を生かして冒険物語を創作しては、息子のアモスに語って聞かせていた。そしてアモスにとっては、母から物語を聞かされたことや詩を詠んでもらったこと、言葉や言語を教えてもらったことが、後の人生に大きな影響を与えていく。

【キャスト】
ナタリー・ポートマン、ギラッド・カハナ ほか

【スタッフ】
監督・脚本:ナタリー・ポートマン

公式サイト:https://www.aitoyamimovie.com/

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