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『ディエゴ・マラドーナ 二つの顔』偉大なサッカー選手の二つの顔が、一人の男の情熱と苦悩を鮮明に映し出す!

◆公開中の注目作 
『ディエゴ・マラドーナ 二つの顔』

ディエゴ・マラドーナ。サッカーを知る人で、この名を知らないという人はまずいないだろう。アルゼンチンが、サッカー界が生み出した稀代のスーパースター。アルゼンチンはサッカー強豪国であり、多くのスター選手を輩出したが、それでもマラドーナを超える「英雄」は一人もいないだろう。現在も活躍しているあのメッシでさえ、マラドーナには及ばないのだ。マラドーナのプレーは人々を魅了し、熱狂させた。

しかし、優れたサッカー選手は激しい攻撃の対象となる。試合に出ればDFによる厳しいマークや、時には暴力とも取れる行為を向けられ、マスコミからも執拗に攻撃される。スキャンダルにも悩まされることになる。もちろんマラドーナ自身の言動も決して褒められたものではないが、やはり彼は常人には理解できない程の重圧を背負っていたのだ。経済が破綻しているナポリに住む人々に、世界一を望む母国のファン、自分を頼りにしている両親や家族・・・そういった人々の期待を、あの小さな体で一心に受け止めていたのだ。

本作ではマラドーナには2つの顔が存在すると語られる。陽気で明るい、彼本来の姿である「ディエゴ」。そして重圧を跳ね返すだけの力を持った強い「マラドーナ」。多くの人の目にさらされる彼は常にマラドーナでいることを求められた。「マラドーナ」という単語はもはや選手ではなく神の名前に等しい存在になっていたからである。特に彼が栄光を築いたナポリは経済的に困窮しており、市民の楽しみは週末のサッカーだけ。マラドーナはそんな彼らの心の支えなのだ。そんな彼らの心は「ディエゴ」では支えられないのだ。

しかし、サッカーの試合をしているとき、男は間違いなく「ディエゴ」である。本作でも観ることが出来る彼のドリブル、パス、シュート、そのどれをとってもやはり超一級品だ。ゴールを決めれば誰よりも喜ぶ彼の姿は純粋なサッカー少年のそれだ。それは自分のゴールであろうと、仲間のゴールであろうと変わらない。ピッチの外では多くの騒動を起こしてきた彼だが、サッカーへの情熱は本物であることが改めて分かる。彼の残した名言の通り、多くの過ちを起こしたマラドーナだが、サッカーを汚したことは一度も無かったということだ。

ディエゴ・マラドーナは昨年11月にこの世を去った。多くのサッカーファンが悲しみに、涙を流した。それ自体が、彼がいかに世界中のサッカーファンに、サッカー選手に愛されていたかの証拠である。彼が生涯をかけて戦った相手は何だったのか、彼は何のために戦ったのか。私自身もサッカーは好きで、もちろんマラドーナのことは知っているが、彼がどんなことをしてきたのかは何となくでしか知らない。しかし私は、この映画を通して本当の「ディエゴ・マラドーナ」に出会うことが出来た気がする。偉大な男の偉大な部分と、そうでない部分を赤裸々に見せてくれる本作。是非観て頂きたい。


【ストーリー】
1984年、世界的人気を誇るサッカー選手マラドーナは、イタリア南部の弱小チーム・SSCナポリに移籍する。メキシコW杯では「神の手」「5人抜き」で注目を集め、セリエAではSSCナポリを史上初の優勝に導くなど、フィールドではスーパースターとして崇められるマラドーナだったが、プライベートではマフィアとの交際、愛人とのスキャンダル、コカインでの逮捕など、トラブルメーカーとして知られる存在に。やがて、サッカーを愛するピュアな“ディエゴ”と、マスコミを騒がせるダークな“マラドーナ”という相反する2つの顔が浮かび上がる。

【キャスト】
ディエゴ・マラドーナ ほか

【スタッフ】
監督:アシフ・カパディア

公式サイト:http://maradona-movie.jp/

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