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【カルピス女優長澤まさみ、映画「マザー」への道】ムービーマービー読者向きセレクト6選(後編)

◆公開中の注目作 
『MOTHER マザー』

 

『MOTHER マザー』という映画は母性を描いた映画だそうである。母性とはどういうことなのか?さらに長澤まさみに虐待や貧困は似合わないぜ!というアナタ!まずは長澤まさみのこれまでの道程をみてほしい。

前回の記事 ⇒ 【カルピス女優長澤まさみ、映画「マザー」への道】ムービーマービー読者向きセレクト6選(前編)


長澤まさみ20年目のチャレンジ!
「カルピス女優・長澤まさみ」はデビューから20年の時を経て「濃いめカルピス」と同じく、変革の時を迎えているのだ。それは役者として人間としての拡がりといってもいい。
「長澤まさみは演技が上手」というのはよく聞かれるが、それでもなんとなく演じる役の中には“素の長澤まさみ”がいるな、という役が多かった気がする。
今回、長澤まさみは「秋子という役に全く共感できなかった」とインタビューなどで公言している。だとすると全く“素の長澤まさみ”がいない役をどれほどのリアリティをもって演じることができるのか?それが20年目の大きなチャレンジの正体なのか?気になるのがファン心理。
だから、長澤まさみファンは全員『MOTHER. マザー』は確認しなければならない映画なのである。

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映画は『新聞記者』(19)、『宮本から君へ』(19)など現代社会を鋭い視点でえぐる攻撃的な作品を作り続ける映画会社スターサンズと、『日日是好日』(18)の大森立嗣監督がタッグによって作られた。
ろくに働きもせず、両親や知人から金の無心をくり返すシングルマザーの秋子(長澤)。男たちとゆきずりの関係を持ち、その場しのぎで生きてきた彼女は、息子の周平(奥平大兼)に奇妙な執着を見せ、忠実であることを強いてきた。一方の周平も、彼女からの歪んだ愛の形しか知らず、翻弄されながらもそれに応えようとする。そんな社会の底辺でもがく母と息子は、身内からも絶縁され、しだいに孤立を深めていく。

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「母性」と「女」を同時に発現する女優“マチャミ”のリアリティ
大きな主題は「母性」ということである。子供にとって母親は絶対的な存在、母の愛が歪んでいるかどうかなんて子供にはわからない。それが絶対的な価値として子供の中で育つ。小学校なんて全然行ってない。行ってないのは不思議で不満だが、彼の世界は母親が決めた世界、抗うなんて考えられない。この周平の中に大きな変化が訪れるのが妹・冬華の存在。路上生活に近い最低で不衛生な暮らしは自分一人なら耐えられるが、この幼い妹にとって良いわけがない。周平は思春期を迎えるにつれ、母親の生き方に疑問を覚える。彼は自分の意識を支配している母の殻を破ろうとする。だが二人の関係はとてもそんな簡単なものではないというのがラストに向かうにつれ明らかになっていく。「母性」の深さ。特に「男の息子」と「女の母親」という異性同士の親子にみる、幾重にも重なった愛の正体にちょっと驚愕する。そんな話になっている。

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注目しなければならない長澤まさみの演技はまさに「女の母親」ということに尽きると思う。この母親は、子供二人を抱えて最低の生活、薄汚い服装で貧困にあえぎながらも、結構モテる。男たちを奮い立たせる、真面目でいいお父さんに間違いを冒させる先天的な才能があるのだ。この才能があるがゆえにまともな職業につかなくても生きていけるのが、この女性の不幸だと思う。
映画を観た女性から「長澤まさみはたしかに普段よりは格段に汚くしていたが、あれほど貧困になりながら、あんなに綺麗なんておかしい!爪が磨かれていた!」という突っ込みが入っていたが、一方あれだけモテるという映画の設定から考えると、髪の毛ボサボサでも爪ぐらい磨かれてないといけないんじゃないか?と私なんかは思うのです。シャーリーズ・セロンの「モンスター」ほどに薄汚れてしまったら、誰も彼女とは寝ないでしょう?そういうバランス感覚からいったらこのくらいだと思う。

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長澤まさみ本人は「全くこの役の女性に共感できなかった」といっているが、どうしてどうして、観てみると、「素の長澤まさみ」要素はある。本人が意識してなくても、なぜこんなサイテーの汚い女が、それほどモテるのか?という答えは彼女の女優力が完全に補完しているのだ。きっと多くの男性は彼女(秋子)の誘いを断れないだろう。
そのリアリティ。「20年目の濃いカルピス」をみんなでゴックン!すべきだろう。

【イベント告知】
告知画像

映画『MOTHER マザー』の公開を記念して、監督やプロデューサーらが参加するオンラインシンポジウムが共感シアターで開催されます!ぜひご参加ください!

日程:7月17日(金)

時間:20:00〜21:00

登壇者:
大森立嗣氏(映画監督)
河村光庸氏(スターサンズ代表/企画・プロデューサー)
佐藤順子氏(スターサンズ/プロデューサー)
SYO氏(映画ライター/編集者)
奥浜レイラ氏(映画・音楽パーソナリティ)

番組ページ:https://bals.space/theater/87/

 

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『MOTHER マザー』
7月3日(金)TOHO シネマズ日比谷ほか全国公開
配給:スターサンズ/KADOKAWA
(C)2020「MOTHER」製作委員会
公式サイト:https://mother2020.jp/

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