『THE POOL ザ・プール』アイデア勝負のパニック・スリラー。不幸なピタゴラスイッチから逃れられるか!?

◆注目の作品
『THE POOL ザ・プール』

THE POOL

先日、サム・ライミがプロデュースした『クロール -凶暴領域-』が劇場公開され、久しぶりに動物パニック映画がスクリーンにかかるということで、好事家たちはプチ盛り上がりをみせたが、残念なことにほとんどのジャンル系映画はビデオスルーされてしまっているのが現実である。熱心な映画ファンや偶然の出会いでもない限り、普通に生活していたらその存在すらも気付かないことがほとんどなので、今回は、すでにレンタル&配信されているタイ発のパニック・スリラー映画『THE POOL ザ・プール』をご紹介します。

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【あらすじ】
映像スタッフのデイは翌日に閉鎖されるプールでの撮影が終わり、浮き輪でのんびりとプカプカ浮いてるうちにうっかり眠りに落ちてしまう。翌朝、気づくと既にプールの水が抜け始めており、水深6メートルのプールは半分くらいの水位になっていた。プールにハシゴは無く自力で上がるのは至難の業。すると、運よくデイの彼女がやって来るのだが、急に呼び止めたため彼女は足を滑らせて飛び込み台に頭を強打、気絶してプールに落下してしまう。最悪な状況はさらに続く。動物園から逃げ出したワニが現れ、プールの中に落ちてしまう。特に襲い掛かってくることはないものの、恐怖に包まれながら朝を迎える。プールの水は完全に抜け、巨大な壁を前に絶望的な気分になるデイ。照り付ける太陽の下、灼熱化するプールの中で、飲まず食わずで衰弱していく二人は、果たして生きて脱出できるのか!?

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《不幸なピタゴラスイッチ》、《トンデモ展開》、《超ご都合主義》、《んなアホな!》な要素がテンコ盛りだが、意外にも「水の抜けた深いプールからの脱出」というテーマに「動物パニック要素」をミックスさせた良作だ。物の配置場所などで後の展開で何か残念な事になりそうな予感にさせたり、主人公の間の悪さや、選択がことごとく逆に行ってしまう所など、細かいポイントを押さえていてこの手の映画を好んで観るファンならワクワクすること間違いなしだろう。

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そして、本作の大きな構成要素の一つであるワニ。主人公たちの命を脅かす存在であり、脱出計画をいちいち邪魔する存在として非常に良い。とくに主人公が手に入れたいアイテムが何故が口を開けて寝ているワニの口の中にあるという、馬鹿馬鹿しさと緊張感が混在するリアル・ワニワニパニックなシーンは最高。

終盤では最悪すぎる状況にダメダメ男の主人公もさすがキレてワニ相手に死闘を繰り広げますが、手に有刺鉄線を巻き付けたりと、地味にバトル系エンタメ感が出てきてこちらも最高でした。

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【キャスト】
ティラデート・ウオンプアパン、ラットナモン・ラットチラタム

【スタッフ】
監督:ピング・ランプラプレング

 

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