日本人は海の民族だった、と思い出す映画 #縄文号とパクール号の航海

◆今週のおすすめ『縄文号とパクール号の航海』
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(C)Yohei SATO

日本人は海の民族だった、と思い出す映画

ドキュメンタリー番組「グレートジャーニー」シリーズなどで知られる探検家の関野吉晴が、手作りの舟でインドネシアから日本まで航海する過程を追ったドキュメンタリー。手作りといっても、鉄の工具なんかも一から自分で作ってるから本当に手作りなんですね。それで、日本から4700kmも離れたインドネシアまで行こうというのだから、変わってる。気が長い。現代人の尺度では時間の無駄、贅沢かもしれない。
贅沢かもしれないがマネしたくもない、だって映画観てる方だけで大変。画面狭しと暴れまわる灰色の海の応酬に酔いそう、溺れそう。でもそのうち、彼らの所業に、海と人間の関係が見えてくる。多国籍軍での航海ながら、太平洋沿いに生まれた人間のDNAを感じ始める。

世界最大の釣り具メーカーが日本にあるのは偶然ではない。近代のある時期、日本海軍が英国海軍と並んで世界最強だったのは偶然ではない。我々日本人には海賊の遺伝子が宿っている。文明時代以前には縄文人は素潜りで様々な獲物をとって生きていた。刺青をする理由はウミヘビにかまれないためだ。我々は海の民族なのだ。そして、きっとこうやって悪戦苦闘しながら、南の島から我々の先祖たちは日本列島へ流れ着いたのだ。

◯スタッフ
監督 水本博之
構成 水本博之
撮影 水本博之、児玉知仁、城戸口秀樹

◯キャスト
関野吉晴
渡部純一郎
佐藤洋平
前田次郎

劇場公開日 2015年3月28日
公式HP http://www.jomon-pakur.info/

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