MOVIE MARBIE|映画バズ 〜映画のネタで一日をハッピーにしちゃうメディア〜

業界初、映画バイラルメディア登場!MOVIE MARBIE(ムービーマービー)は世界中の映画のネタが満載なメディアです。映画のネタをみんなでシェアして一日をハッピーにしちゃおう。

検索

閉じる

ミュージカル映画宣伝のプロが語る「ミュージカル映画とCG」/石山成人(プロデューサー)

ミュージカル映画宣伝のプロが語る「ミュージカル映画とCG」/石山成人(プロデューサー)

KIQREPORT_200pix

ミュージカル映画の誕生っていつ?ってことなんですが、1920年代、全米のアイドル、アル・ジョルスンさんが,ワーナー映画の実験的なサウンド短編「エープリル・シャワーズ」(1926)と「ジャズ・シンガー」(1927)で歌を唄ったのが〈トーキー(音声付)映画〉と〈ミュージカル映画〉の誕生だったとのこと。

つまり映画の誕生=ミュージカル映画の誕生だったんですね。そんな「映画そのもの」といえるミュージカル映画は、1930年代からハリウッド映画産業の隆盛と共に増え続け、60年代の「ウェストサイド物語」「サウンド・オブ・ミュージック」など多数の不朽の名作を生み出し続けていくことになります。

しかし60年代の後半から90年代にかけて全く勢いが衰えてしまいます。本数的にも50年代の3分の1まで激減。これはもちろん時代の空気として、ベトナム戦争の影響もあったでしょうし、60年代後半からのロックやポップアート、アメリカン・ニューシネマなどのサブカルチャーの潮流にとって、大会社が行う大規模ショービジネスの象徴であるミュージカルは敵視・蔑視する対象だったのかもしれません。

■主要ミュージカル映画本数(著者調べ)

1930年代 23
1940年代 26
1950年代 33
1960年代 25
1970年代 17
1980年代  9
1990年代  8
2000年代 18
2010年代 33
 

大体、歌を歌いながら生きている人なんてそうはいないわけですから不自然なのはわかります。さっきまで大声あげて歌っていた女性が、傍にきて普通に話しかけてこられても、ちょっと戸惑うわけです。人類は60年代の途中でその「気持ち悪さ」に気が付いたのかもしれません。

この流れを変えたのが2003年のアカデミー賞作品「シカゴ」で、ミュージカル映画でもなるべくステージの上で歌いはじめ、その場で終わったりとミュージカルパートの入れ方が考えられてます。「シカゴ」を起点として「オペラ座の怪人」や「RENT/レント」「ヘアスプレー」など多種多様な試みが行われ、ミュージカル映画は復権を果たします。

そして2010年代。現代は「アナと雪の女王」「グレイテスト・ショーマン」「ロケットマン」など50年代以来の百花繚乱、再びのミュージカル映画時代がやってきています。

ミュージカル映画というのは、「突然唄ったりして心が顕在化するのが普通」というお約束の世界、そこ突っ込んだりしない。観てる方も慣れているので「オズの魔法使い」のライオンやカカシがドロシーの横にいても「ライオンのお面被ってるわ。。」「この役者、カカシにしては太いんじゃないか?」などといぶかったりはしない。

きっと60年~70年代はそこが気になって仕方がなかった時代だったのでしょう。

現代はどうかといえば「風の谷のナウシカ」の歌舞伎なんてのが出てくるあたり、お約束世界でも大丈夫というメンタリティはあるのかとおもいます。特に二次元好きは脳内補完が大の得意ときてますし。。

だから実際のライオンが情感たっぷりに演技しているディズニーの「ライオンキング」はオーバークォリティというかオーバーリアリティ。こんなに再現してもらわなくていい、だってミュージカル映画なんだから。

逆にそこまでやってもらうと、リアルな動物が歌い上げる姿に酔いしれながらも、(そんなわけない)と戸惑いを覚えざるを得ないという、今までとはこの異なる脳内補完をしなければならなかったわけです。

そういう意味で「ライオンキング」と同じ劇団四季つながりで「キャッツ」はどうなのか?本物の猫が唄うメモリーにまたまた我々は酔いしれなければいけないのか?

製作が決まった瞬間から、戦々恐々の思いでいましたが、さすがはユニバーサル。ディスニーとは違うアプローチを斜め上からやってくれました。CGばりばりに使っておいて、なおかつ全身タイツ劇(笑)ちょっとエロいので新たなファンも獲得しそうですが。。。ジュディ・ディンチもまさか85歳で顔にヒゲ描いて、おケツにしっぽつけて全身タイツの憂き目に遭うとは思わなかったでしょう。

とにかくその心意気。最新の映像技術をもってして、観る者の想像力に頼る「お約束世界」。これぞ、映画の正体ではないかと思います。

 

【ミュージカル映画リスト】

1920年代

『ブロードウェイ・メロディ』(1929)The Broadway Melody

 

1930年代

『會議は踊る(1931)』Der Kongress Tanzt
『四十二番街(1933)』42nd Street
『ダンシング・レディ(1933)』Dancing Lady
『歓呼の嵐(1934)』Stand Up and Cheer!
『コンチネンタル(1934)』The Gay Divorcee
『ロバータ(1935)』Roberta
『テンプルちゃんお芽出度う(1935)』Curly Top
『トップ・ハット(1935)』Top Hat
『艦隊を追って(1936)』Follow the Fleet
『テンプルの福の神(1936)』Poor Little Rich Girl
『有頂天時代(1936)』Swing Time
『テンプルのえくぼ(1936)』Dimples
『テンプルの上海脱出(1936)』Stowaway
『陽気な街(1937)』On the Avenue
『踊らん哉(1937)』Shall We Dance
『踊る不夜城(1937)』Broadway Melody of 1938
『オーケストラの少女(1937)』One Hundred Men and a Girl
『ハイジ(1937)』Heidi
『農園の寵児(1938)』Rebecca of Sunnybrook Farm
『天晴れテンプル(1938)』Little Miss Broadway
『気儘時代(1938)』Carefree
『オズの魔法使(1939)』The Wizard of Oz
『青春一座(1939)』Babes In Arms
 

1940年代

『ミュージック・イン・マイ・ハート(1940)』Music In My Heart
『遥かなるアルゼンチン(1940)』Down Argentine Way
『美人劇場(1941)』Ziegfeld Girls
『踊る結婚式(1941)』You’ll Never Get Rich
『ブロードウェイ(1941)』Babes on Broadway
『ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディー(1942)』Yankee Doodle Dandy
『スイング・ホテル(1942)』Holiday Inn
『フォー・ミー・アンド・マイ・ガール(1942)』For Me and My Gal
『ロッキーの春風(1942)』Springtime in the Rockies
『晴れて今宵は(1942)』You Were Never Lovelier
『デュバリイは貴婦人(1943)』Du Barry Was a Lady
『青空に踊る(1943)』The Sky’s The Limit
『ガール・クレイジー(1943)』Girl Crazy
『ダニー・ケイの新兵さん(1944)』Up in Arms
『カバー・ガール(1944)』Cover Girl
『若草の頃(1944)』Meet Me in St. Louis
『ジーグフェルド・フォリーズ(1945)』Ziegfeld Follies
『ステート・フェア(1945)』State Fair
『ドリー・シスターズ(1945)』The Dolly Sisters
『ブルー・スカイ(1946)』Blue Skies
『南部の唄(1946)』Song of the South
『ニューオーリンズ(1947)』New Orleans
『踊る海賊(1948)』The Pirate
『イースター・パレード(1948)』Easter Parade
『踊る大紐育(1949)』On the Town
『私を野球に連れてって(1949)』Take Me Out to the Ball Game
 

1950年代

『アニーよ銃をとれ(1950)』Annie Get Your Gun
『土曜は貴方に(1950)』Three Little Words
『サマー・ストック(1950)』Summer Stock
『恋愛準決勝戦(1951)』Royal Wedding
『ショウ・ボート(1951)』Show Boat
『巴里のアメリカ人(1951)』An American in Paris
『ふしぎの国のアリス(1951)』Alice in Wonderland(Disney版)
『ベル・オブ・ニューヨーク(1952)』The Belle of New York
『雨に唄えば(1952)』Singin’ in the Rain
『アンデルセン物語(1952)』Hans Christian Andersen
『コール・ミー・マダム(1953)』Call Me Madam
『カラミティ・ジェーン(1953)』Calamity Jane
『キス・ミー・ケイト(1953)』Kiss Me Kate
『紳士は金髪がお好き(1953)』Gentlemen Prefer Blondes
『ブリガドゥーン(1954)』Brigadoon
『ホワイト・クリスマス(1954)』White Christmas
『スター誕生(1954)』A Star Is Born
『掠奪された七人の花嫁(1954)』Seven Brides For Seven Brothers
『カルメン(1954)』Carmen Jones
『ショウほど素敵な商売はない(1954)』There’s No Business Like Show Business
『足ながおじさん(1955)』Daddy Longlegs
『野郎どもと女たち(1955)』Guys and Dolls
『いつも上天気(1955)』It’s Always Fair Weather
『マイ・シスター・アイリーン(1955)』My Sister Eileen
『オクラホマ!(1955)』Oklahoma!
『回転木馬(1956)』Carousel
『王様と私(1956)』The King and I
『上流社会(1956)』High Society
『パリの恋人(1957)』Funny Face
『夜の豹(1957)』Pal Joey
『恋の手ほどき(1958)』Gigi
『くたばれ!ヤンキース(1958)』Damn Yankees!
 

1960年代

『ウエストサイド物語(1961)』West Side Story
『フラワー・ドラム・ソング(1961)』Flower Drum Song
『ジプシー(1962)』Gypsy
『ミュージック・マン(1962)』The Music Man
『バイ・バイ・バーディー(1963)』Bye Bye Birdie
『シェルブールの雨傘(1964)』Les parapluies de Cherbourg
『アスファルト・ガール(1964)』Asphalt Girl
『不沈のモリー・ブラウン(1964)』The Unsinkable Molly Brown
『ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!(1964)』A Hard Day’s Night
『メリー・ポピンズ(1964)』Mary Poppins
『マイ・フェア・レディ(1964)』My Fair Lady
『サウンド・オブ・ミュージック(1965)』The Sound of Music
『ロシュフォールの恋人たち(1966)』Les Demoiselles De Rochefort
『モダン・ミリー(1967)』Thoroughly Modern Millie
『キャメロット(1967)』Camelot
『ドリトル先生不思議な旅(1967)』Doctor Dolittle
『心を繋ぐ6ペンス(1967)』Half a Sixpence
『イエロー・サブマリン(1968)』 Yellow Submarine◇
『ファニー・ガール(1968)』Funny Girl
『フィニアンの虹(1968)』Finian’s Rainbow
『チキ・チキ・バン・バン(1968)』Chitty Chitty Bang Bang
『スイート・チャリティ(1969)』Sweet Charity
『チップス先生さようなら(1969)』Goodbye Mr. Chips
『ハロー・ドーリー!(1969)』Hello, Dolly!
 

1970年代

『晴れた日に永遠が見える(1970)』On A Clear Day You Can See Forever
『ロバと王女(1970)』Peau d’Âne
『夢のチョコレート工場(1971)』Willy Wonka & the Chocolate Factory
『ベッドかざりとほうき(1971)』Bedknobs and Broomsticks
『屋根の上のバイオリン弾き(1971)』Fiddler On the Roof
『ラ・マンチャの男(1972)』Man of La Mancha
『ジーザス・クライスト・スーパースター(1973)』Jesus Christ Superstar
『メイム(1974)』Mame
『ザッツ・エンターテイメント(1974)』That’s Entertainment!※
『星の王子さま(1974)』The Little Prince
『ファニー・レディ(1975)』Funny Lady
『シンデレラ(1976)』The Slipper And the Rose
『青い鳥(1976)』The Blue Bird
『ニューヨーク・ニューヨーク(1977)』New York, New York
『ウィズ(1978)』The Wiz
『グリース(1978)』Grease
『ヘアー(1979)』Hair
『オール・ザット・ジャズ(1979)』All That Jazz
 

1980年代

『ブルース・ブラザーズ(1980)』The Blues Brothers
『アニー(1982)』Annie
『ビクター/ビクトリア(1982)』Victor Victoria
『愛のイエントル(1983)』Yentl
『マペットめざせブロードウェイ!(1984)』The Muppets Take Manhattan
『コーラスライン(1985)』A Chorus Line
『不思議の国のアリス(1985)』Alice in Wonderland(TV版)
『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ(1986)』Little Shop Of Horrors
『リトル・マーメイド(1989)』The Little Mermaid
 

1990年代

『美女と野獣(1991)』Beauty and the Beast
『サラフィナ!(1992)』Sarafina!
『ニュージーズ(1992)』Newsies
『ポカホンタス(1995)』Pocahontas
『世界中がアイ・ラヴ・ユー(1996)』Everyone Says I Love You
『ノートルダムの鐘(1996)』The Hunchback of Notre Dame
『アナスタシア(1997)』Anastasia
『プリンス・オブ・エジプト(1998)』The Prince of Egypt
 

2000年代

『ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000)』Dancer in the Dark
『プラハ!(2001)』Rebelové
『ムーラン・ルージュ(2001)』Moulin Rouge!
『ヘドウィグ・アンド・アングリー・インチ(2001)』Hedwig and the Angry Inch
『ノートルダムの鐘Ⅱ(2002)』The Hunchback of Notre Dame Ⅱ
『シカゴ(2002)』Chicago
『プロデューサーズ(2005)』The Producers
『レント(2005)』Rent
『嫌われ松子の一生(2006)』Memories of Matsuko
『ドリームガールズ(2006)』Dreamgirls
『ハッピー フィート(2006)』Happy Feet
『アクロス・ザ・ユニバース(2007)』Across the Universe
『ヘアスプレー(2007)』Hairspray
『ONCE ダブリンの街角で(2007)』Once
『ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢(2008)』Every Little Step※
『マンマ・ミーア!(2008)』Mamma Mia!
『レポ!(2008)』Repo! The Genetic Opera
『NINE(2009)』Nine
 

2010年代

『ザ・マペッツ(2011)』The Muppets
『ハッピー・フィート2 踊るペンギンレスキュー隊(2011)』Happy Feet Two
『ソウルガールズ(2012)』The Sapphires
『ピッチ・パーフェクト(2012)』Pitch Perfect
『ロック・オブ・エイジズ(2012)』Rock Of Ages
『オズ めざせ!エメラルドの国へ(2013)』Legends of Oz: Dorothy’s Return
『サンシャイン 歌声が響く街(2013)』Sunshine on Leith
『はじまりのうた(2013)』Begin Again
『アナと雪の女王(2013)』Frozen
『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール(2014)』God Help the Girl
『ジャージー・ボーイズ(2014)』Jersey Boys
『舞妓はレディ(2014)』Lady Maiko
『ラスト・ファイブ・イヤーズ(2014)』Last Five Years
『ピッチパーフェクト2(2015)』Pitch Perfect 2
『ロンドン・ロード ある殺人に関する証言(2015)』London Road
『ディセンダント(2015)』Descendants
『シング・ストリート 未来への歌(2016)』Sing Street
『ジュリーと恋と靴工場(2016)』Sur quel pied danser
『ラ・ラ・ランド(2016)』La La Land
『SING/シング(2016)』Sing
『美女と野獣(2017)』Beauty and the Beast
『ディセンダント2(2017)』Descendants2
『アナと世界の終わり(2017)』Anna and the Apocalypse
『グレイテスト・ショーマン(2017)』The Greatest Showman
『ピッチ・パーフェクト ラストステージ(2017)』Pitch Perfect 3
『星くず兄弟の新たな伝説(2018)』
『マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー(2018)』Mamma Mia! Here We Go Again
『フリーキー・フライデー(2018)』Freaky Friday
『アリー/ スター誕生(2018)』A Star Is Born
『メリー・ポピンズ・リターンズ(2018)』Mary Poppins Returns
『アラジン(2019)』Aladdin
『ロケットマン(2019)』Rocketman
『ライオン・キング(2019)』Lion King
 
 
 
D0AB830B-E1D6-4766-81E9-4C6A1925164C