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町山智弘が第一次世界大戦の知られざるエピソードを披露!映画『彼らは生きていた』大ヒット記念トークイベント実施

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現在シアター・イメージフォーラムにて連日満席大ヒット公開中の映画『彼らは生きていた』。今回、大ヒットを記念して映画評論家の町山智浩氏によるトークショーが開催された。

本作は『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズなどで知られる名匠ピーター・ジャクソン監督の最新作であり、辛口批評サイト、ロッテントマトにて驚異の100%フレッシュを獲得するなど、高い評価を得ている。2200時間以上あるモノクロ、無音、経年劣化が激しく不鮮明だった100年前の記録映像に、400人以上のアーティストを動員し、今までにない最新のデジタル技術での修復等の作業を実施。更に、BBCが所有していた600時間以上ある退役軍人たちのインタビュー音声や、兵士たちが話す口の動きを読唇術のプロが分析した言葉や効果音も追加。ジャクソン監督に魔法をかけられ、命を吹き込まれたかのように仕上がっている。

上映後のトークショーに登場した町山氏。「詳しいことはパンフレットを見ていただくとして、それ以外のことをお話していこうと思います」と前置きをしながらイベントはスタートした。兵器や本作に関連する逸話など、戦争映画を愛する町山氏から時間内では語りきれないほどのエピソードが飛び出した。

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中でも第一次世界大戦で一番多くの死者を出した毒ガスを発明したフリッツ・ハーバーについて、「実はフリッツ・ハーバーに影響を受けているアメコミ映画が『ワンダーウーマン』なんです。映画の中で登場する発明者は女性ですけど。ユダヤ人であるフリッツ・ハーバーは戦争が終わった後、ノーベル化学賞を獲ります。もちろん反対した人もいっぱいいました。戦争犯罪者であると。だけど獲ってしまう。いかにノーベル賞というものが何なのだろう?」と疑問を投げかけた。

また、本作の裏側ともいえる話として、「実際は現代で言う、いわゆるPTSDになる人が増えた。非常に有名な人で言えば「くまのプーさん」の作者A・A・ミルン。彼は第一次世界大戦に参加して精神的後遺症を負い、まともな生活が出来なくなってしまった。そして森を買って生活をはじめ、そこで「くまのプーさん」が生まれたんですよ」と語った。

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ピーター・ジャクソン監督の代表作でもある『ロード・オブ・ザ・リング』(シリーズ)についても、「あの映画は永遠と戦争を繰り返している。それはJ・R・R・トールキン(原作「指輪物語」の著者)が西部戦線に行っているから。単に自分の体験ですよ。よく”『ロード・オブ・ザ・リング』(シリーズ)には白人しか登場しない”という批判があるけれど、それは第一次世界大戦だからな、と思いますよ」と有名な作品と第一次世界大戦との繋がりついて知られざるエピソードが止まらない。

トーク終了時間を過ぎてもなお次々に飛び出す興味津々なエピソードに、まだ聞いていたいという会場の雰囲気の中、町山さんは「第一次世界大戦に従軍していたある男がいた。メリアン・C・クーパーです。彼は『キング・コング』(1933)を作った。ピーター・ジャクソン監督も『キング・コング』(2005)を作った。そしてトールキンの「指輪物語」を映画化しました。ピーター・ジャクソン監督の祖父は第一次世界大戦にいました。サム・メンデス(近日公開となる『1917 命をかけた伝令』の監督)の祖父も。全て繋がっているんです」と最後に締めくくり会場を後にした。

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製作・監督:ピーター・ジャクソン『ロード・オブ・ザ・リング』

配給:アンプラグド
© 2018 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

公式HP:http://kareraha.com/

シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開中