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『ドクター・スリープ』あの映画の続編はいかにして生まれたのか!?原作者S・キングへインタビュー!!

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『IT/イット』の巨匠スティーヴン・キングが、2013年に発表した小説を基にした『ドクター・スリープ』がいよいよ明日11月29日(金)から日本公開がスタートする。

今回、原作者であるスティーヴン・キングの特別インタビューが到着。小説「ドクター・スリープ」のキャラクター造形の裏側や本作のテーマ、今回の映像化について余すところなく語ってくれた。

『ドクター・スリープ』は、キングの原作はもちろん、キューブリック版『シャイニング』の要素も取り入れ融合させることに成功した。「大人になったダニー・トランスのストーリーを、マイク・フラナガン監督が、自身の明らかにおおらかな心を通して研究してくれた。だからこそ彼はキューブリックの映画をもう少し先へと進めることができ、それによっていろいろな点に“温かさ”が加わっている」と、キングの世界とキューブリックの映画を融合させることに成功した。

「この映画はふたつのことをやっている。まず、これは小説「ドクター・スリープ」の見事な映画版であること。そしてまた、スタンリー・キューブリックの映画『シャイニング』のすばらしい続編であることだ。マイクは、映画『シャイニング』では起きたが、小説「シャイニング」では起きなかったこともいくつかあるという“世界”で、この映画に取り組み、この二つのテーマをうまく成し遂げている」と、監督の手腕を絶賛した。

本作のキャラクター造形には隠された裏側があったとキングは告白する。「「ドクター・スリープ」を執筆したとき、私は長い間、断酒をしていた。私はその視点からダニーのストーリーを書きたかった。私自身、「シャイニング」を書いたときの自分とは、相当違っているし、人生において違う場所にいる。それが「ドクター・スリープ」を書こうと思った推進力のひとつだった。このキャラクターに関しては、自分がもっと広い視点で描けると感じたんだよ」。大人になったダニーのキャラクターは、キング自身の経験も一部インスピレーションとなった。

そして、人とは違う“特別な力=シャイニング”を持つダニーを通して、誰にも通じる普遍的な“勇気”というテーマを伝えたかったとキングは語る。「絵を書くのが好きだったら、それを隠す必要はない。絵をみんなに見せればいい。文字を書くのが好きだったら、書いた文章を勇気を出してみんなに見せればいいんだ。予想される最悪の事態は、誰かが「好きじゃない」と言うだけだ。そしてそれは本当に最悪なことではない。鋭利なもので目を刺されるほど悪くないだろう」と、人と違う特徴があってもそれを周りに明かす勇気を持つことが大事なのだ。

キング自身を投影したキャラクター、ダニーの前にどんな運命が待ち受けるのか。その真相は、映画館で明らかになる。

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【あらすじ】
40年前、雪山のホテルで父親に殺されかけたことがトラウマになっているダニーは、人を避けるようにして生きてきた。同じころ、彼の周囲で子供ばかりを狙った殺人事件が連続して起こり、ダニーは自分と同じような特殊能力によってその事件を目撃したという少女アブラと出会う。事件の真相を探る二人は、あの惨劇が起きたホテルにたどり着く。

【キャスト】
ユアン・マクレガー、レベッカ・ファーガソン、カイリー・カラン ほか

【スタッフ】
監督・脚本:マイク・フラナガン
原作:スティーヴン・キング

公式サイト:doctor-sleep.jp 

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