【コラム】大ヒット記録中!実写版『アラジン』名曲ミュージカルナンバーを徹底解説!(後編)

実写版『アラジン』
名曲ミュージカルナンバーを徹底解説!(後編)

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・ジーニーの独壇場「フレンド・ライク・ミー」(Friend Like Me)

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主役より目立ちまくる脇役、ランプの魔人ジーニーの紹介曲であり、魔法七変化の独壇場となるのが「フレンド・ライク・ミー」だ。アニメ版で声を演じたロビン・ウィリアムズによるパフォーマンスとアニメ表現があまりに凄すぎたため、さすがにアニメ版を超えるのは不可能と思われた。しかし、そこはハリウッド最高のスター、ウィル・スミス。アニメ版へと敬意を表しつつも、ロビンとはまた違う、演技もダンスもラップもこなすウィルならではの新生ジーニーを見事に表現している。魔法表現のCGもふんだんに使用されており、とても一度の鑑賞では全部を見渡せないほど、画面の隅々まで演出されている。巻き戻して見たいところだが、何度も劇場に足を運ぶしかない。そして、日本語吹き替え版でジーニーを担当したのは、アニメ版から続投となる山寺宏一。ロビン版に寄せたアニメ版から、実写版ではキッチリとウィルに寄せているあたり、さすがは日本の誇る“声のエンターテイナー”である。

・実写ならではの豪華絢爛!「アリ王子のお通り」(Prince Ali)

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例外ありで、どんな願いも3つかなえてくれるジーニーに最初にアラジンが願うのが、王女ジャスミンに釣り合う男になるため、王子になること。そして、ジーニーが魔法でアラジンを“アリ王子”へと身分詐称し、豪華絢爛なパレードで王女に求婚する。そのパレード曲が「アリ王子のお通り」だ。歌詞にもあるように、アリ王子の素晴らしさを片っ端から讃えまくる楽曲なのだが、ジーニーのやりすぎな魔法で次から次へと色々なものが大量に出てくるのが特徴。実写版では、セットで大掛かりなパレードを実際に行って撮影されており、その迫力と豪華絢爛さは要注目だ。こちらの楽曲でも、ウィルならではの煽りや合いの手が曲中に追加されており、アニメ版とは一味違う魅力が楽しめる。

・ディズニー史上最高の名曲「ホール・ニュー・ワールド」(A Whole New World)

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そして『アラジン』を象徴するだけでなく、ディズニーを代表する楽曲のひとつであり、アニメでも実写でも『アラジン』最大の魅せ場となるのが、名曲「ホール・ニュー・ワールド」だ。この曲がいかに凄いかというと、アカデミー賞主題賞はもちろんのこと、長いディズニーの歴史において唯一、その年の最高の1曲に与えられるグラミー賞の最優秀楽曲賞と、ビルボードの全米総合チャート1位に輝いた曲である。そして本当の凄さは、そんな肩書がなくとも、一度聞けば名曲とわかる最高のメロディだろう。そんな曲だけに、実写版でのアレンジなどは極力控えられており、原曲の良さをしっかり引き継いでいる。魔法のじゅうたんに乗って、主人公とヒロインによる素晴らしいデュエットシーンをぜひ堪能してほしい。

・サントラを聞きこんでから劇場へ行ってみるのもアリ

初見の映画ではなかなかできないかもしれないが、現在公開中の『アラジン』は実写リメイク。アニメ版が大好きだという人は、実写版のサントラを聞きこんでから劇場に見に行くというのも一興だ。「あの曲はいつ流れるんだろう?」と、コンサート的な楽しみ方ができるのもリメイクミュージカル映画の特権である。

アニメ版の上映時間は90分と短めだったが、実写版では128分と、38分も長く『アラジン』を楽しめる。そして登場人物やストーリーも現代的にアップデートされ、若さ溢れる主人公とヒロインの魅力、そしてウィル・スミスによるジーニーのパフォーマンスはさすがの一言だ。歌と演出の新旧の違いはもちろん、映画史に燦然と輝く名曲の数々に劇場で酔いしれて欲しい。(文/稲生稔)

 

映画『アラジン』は公開中。

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