『i-新聞記者ドキュメント-』公開記念「常識を打ち破る映画会社スターサンズ」特集 ④ 『ピラミッド 5000年の嘘』(2012)

『ピラミッド 5000年の嘘』(2012)
人類最大の遺産・ピラミッドの常識を覆す!
考古学ドキュメンタリーを“難しい”“堅い”で終わらせないスターサンズ流、常軌を逸した知的好奇心!

11月15日に公開の映画『i-新聞記者ドキュメント-』は政治・報道系ドキュメンタリーでありながら、主人公望月衣塑子の異常なバイタリティのせいか、森監督がこれまでとは違ったアプローチで映画を作っているせいか、ドキュメンタリーの枠を超えた不思議なドライブ感というかエンタメ感がある。

この“感じ”を辿っていくと、スターサンズ配給のいくつかの過去作に行きつく。あまりに滑稽で哀しい本物の大金持ちを捉えた「クィーン・オブ・ベルサイユ 大富豪の華麗なる転落」や、追究され過ぎた食文化の奇景『エル・ブリの秘密 世界一予約のとれないレストラン』など、ドキュメンタリーなのにやたらにエンタメ感の高い作品群たち。森監督には申し訳ないが、「i-新聞記者ドキュメント-」はスターサンズ・ドキュメンタリーの歴史の1ページなのである。

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そしてその系譜の原点にある作品が『ピラミッド 5000年の嘘』であろう。

人類最大の遺産・ピラミッドの謎を解くと見せかけて、この映画の監督パトリック・プーヤール(フランス人)はとんでもない仮説を浴びせかける。何せ古代建造物のピラミッドは「現代人には作れない」と断言し、超文明の遺物と示唆する。さらに世界各地の古代遺跡とのネットワークを示してくる。

科学としてみたら、「大丈夫?怪しいんじゃないか?」と思うかもしれないが、ちょっと待て、これを「ダヴィンチコード」や「ナショナルトレジャー」と比してみたらどうだ?なんと緻密でロジカルで、しかもわかりやすくテンポよく考古学へのロマンを掻き立てる映画なんだと思うであろう。

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要はコチラのとらえ方次第。脳の中にある「ドキュメンタリーの枠」を取っ払ってやれば、これほど知的好奇心を満足させるエンタテインメントはないのである。

公開時にはオリエント博物館のキュレーターと雑誌『ムー』の編集長がピラミッドの真偽について悩んでいいのか笑っていいのかわからないWEB討論番組やったり、ナレーターを超える「超ナレーター」(笑)にトム・クルーズの吹替えなどで有名な人気声優の森川智之を起用するなど、虚実あいまみえる話題性を振りまいており、まさに「5000年の嘘」を実感する、常軌を逸した知的好奇心満載の宣伝プロモーションも話題になった。

【あらすじ】
人間は、本当に、進化したのか――。
それは歴史が仕組んだ遥かなるミステリー
それは、史上最もセンセーショナルな謎解き。

世界4大文明の一つ、古代エジプト文明の象徴として世界中の人々がその存在を知るギザの大ピラミッド。これは紀元前2700~2500年代に建造されたと伝えられているピラミッドの中でも最大規模を誇り、クフ王の墓として知られている。しかし、私たちが今まで教えられ、学んできたこの常識が、すべて“嘘”だったとしたら…。

本作は、ギザの大ピラミッドに関して37年間にも渡る調査と研究を実施、6年間徹底的に検証して“真実”を導き出した物語であり、突飛な仮説に基づく夢物語ではない。検証は考古学だけにとどまらず建築・物理・地質・数学・気候学・天文学など、多方面から冷徹な科学の視点で行われ、各々の分野の第一級の専門家の数々の驚くべき証言が、これまでの常識の無理、不合理を追及し、突き崩し、まったく新たなピラミッド像を浮かび上がらせる。

【キャスト】
超ナレーション:森川智之
ゲスト声優:Mr.都市伝説 関暁夫

【スタッフ】
監督:パトリス・プーヤール
原作:ジャック・グリモー

 

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