『タクシー運転手 約束は海を越えて』自国の歴史的な悲劇を、タクシー運転手の目線で優しく描く!
この映画は、つまり―
  • 韓国の歴史に残る悲劇が題材
  • 実在の外国人記者の物語がベース!
  • ソン・ガンホが普通のタクシー運転手を好演!

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『タクシー運転手 約束は海を越えて』(2017)

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朴正熙大統領暗殺事件の後、韓国では「ソウルの春」と呼ばれるような、民主化ムードが活発になった。その中で起きたのが光州市で起きた民衆の蜂起、光州事件を題材にした映画であり、ドイツ公共放送連盟の東京特派員だったドイツ人記者、ユルゲン・ピンツペーターをモデルにした人物が登場する。

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欧米諸国の国では自分の国の歴史の中でも、出来ることなら忘れ去りたい事件や出来事を映画化する国が多いが、この「光州事件」は韓国の歴史的に観ても悲劇的な出来事。にもかかわらず、この映画は動員1200万人を記録する、まさに歴史的大ヒットを記録した。

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それはこの映画が、誰の主義主張を押し出すことをせず、外国人記者ピーターを乗せたタクシー運転手マンソプの視点で描かれているからだろう。光州で起きた悲劇、そこで出会った人たちとのささやかな心のふれあい、ピーターの使命感。マンソプが目撃したものをありのままに伝えている。だからこそ辛い場面もあるが、一方で、だからこそくすっと笑えるシーンもある。それが「光州事件」という悲劇を描いたこの映画に程よい甘味を加えてくれる。

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この映画でタクシー運転手マンソプを演じたのは、ポン・ジュノ映画でお馴染みのソン・ガンホ。『パラサイト 半地下の家族』が大ヒットを記録している日本では、もはやお馴染みの韓国人スターともいえるかもしれない。作品によって全く違った演技を見せてくれる彼は、本作では陽気なタクシー運転手をユーモラスに演じている。

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自国の暗い出来事もエンターテインメントとして描くことに成功した韓国映画界。韓国政府は映画産業に対して積極的な投資を2000年代初頭から行ってきたが、その成果が15年~16年たった頃から国内のヒットだけでなく、国際的な評価にも結び付いている。韓国映画を取り上げるたびに言っていることではあるが、本作もまた、昨今の韓国映画界の勢いを象徴する作品の一つであると言えるだろう。

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【あらすじ】
1980年5月、民主化を求める大規模な学生・民衆デモが起こり、光州では市民を暴徒とみなした軍が厳戒態勢を敷いていた。「通行禁止時間までに光州に行ったら大金を支払う」というドイツ人記者ピーターを乗せ、光州を目指すことになったソウルのタクシー運転手マンソプは、約束のタクシー代を受け取りたい一心で機転を利かせて検問を切り抜け、時間ギリギリにピーターを光州まで送り届けることに成功する。留守番をさせている11歳の娘が気になるため、危険な光州から早く立ち去りたいマンソプだったが、ピーターはデモに参加している大学生のジェシクや、現地のタクシー運転手ファンらの助けを借り、取材を続けていく。

【キャスト】
ソン・ガンホ、トーマス・クレッチマン その他

【スタッフ】
監督:チャン・フン

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