『ジョーカー』その笑顔には狂気と哀しみが同居している
この映画は、つまり―
  • 第92回アカデミー賞最多11部門ノミネート
  • ホアキン・フェニックスの素晴らしすぎる演技
  • スコセッシ映画への熱いオマージュ

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◆配信中の注目作 

『ジョーカー』

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「みてみて」は今週からリニューアル!現在配信中のおすすめ作品を紹介していく。記念すべき最初の映画は『ジョーカー』だ。いよいよ日本時間2月10日に迫った第92回アカデミー賞に11部門ノミネートされているアメコミ作品だ。日本でもR指定映画にも関わらず大ヒットを記録。アカデミー賞での躍進を受けて再上映も行われている。

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本作の監督トッド・フィリップスは『タクシードライバー』や『キング・オブ・コメディ』にオマージュを捧げたと言っているが、本作を見るとその意味が非常によく分かる。随所にスコセッシ映画に見られたような演出があるし、何よりもその両作に出演したロバート・デ・ニーロが本作に出演している。しかもかつては社会の底辺にいる青年を演じたデ・ニーロが本作では社会の富裕層を演じているのもポイントだ。

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近年最も有名なジョーカーはやはり『ダークナイト』でヒース・レジャーが演じたジョーカーだったわけだが、『ダークナイト』のジョーカーと本作は全く別物だ。『ダークナイト』のジョーカーは得体の知れない狂気があり、悪事を快楽として楽しんでいる。まさに悪のカリスマともいうべき存在だ。それはジョーカーというキャラクターの一種の到達点だった。

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しかし本作のジョーカーは違う到達点にたどり着いた。ヒース・レジャーとは全く違う狂気を孕ませて。しかもその狂気は共感を呼びやすく、伝染しやすい。笑顔の中に哀しみを隠し持つ本作のジョーカーは、あらゆる面で私たちの写し鏡であり、私たちがいつジョーカー=アーサーと同じ境遇になっても不思議ではないことを感じさせる。それぐらいに本作のジョーカーはリアルなのだ。

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本作でジョーカーを演じたのはホアキン・フェニックスだが、この映画のジョーカーはまさに彼にしか演じることのできないジョーカーであったと言えるだろう。あの狂気と哀愁を表現できる俳優は世界広しといえど彼だけではないだろうか。来たるアカデミー賞に備える意味でもぜひ本作を鑑賞していただきたい。

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【あらすじ】
孤独で心の優しいアーサー(ホアキン・フェニックス)は、母の「どんなときも笑顔で人々を楽しませなさい」という言葉を心に刻みコメディアンを目指す。ピエロのメイクをして大道芸を披露しながら母を助ける彼は、同じアパートの住人ソフィーにひそかに思いを寄せていた。そして、笑いのある人生は素晴らしいと信じ、底辺からの脱出を試みる

 【キャスト】
ホアキン・フェニックス、ロバート・デ・ニーロ その他

【スタッフ】
監督:トッド・フィリップス

 

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