『ブライトバーン 恐怖の拡散者』完全ホラーフォーマットで描かれる新感覚ヒーロー映画!
この映画は、つまり―
  • 完全にホラー目線のスーパーヒーロー映画
  • 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を監督したジェームズ・ガンが製作
  • 主題歌はビリー・アイリッシュの「bad guy」

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◆公開中の注目作 

『ブライトバーン 恐怖の拡散者』

コミックの中の存在だったスーパーヒーローが毎年あたりまえのように映像化されるようになった昨今。正義のヒーローが悪と戦うという基本的な語り口から悪側の視点で描かれる物語など、毎回手を変え品を変え、今ではジャンルを問わないバリエーション豊かな受け皿として描かれるスーパーヒーロー映画。11月15日から公開された『ブライトバーン 恐怖の拡散者』は、そんなスーパーヒーローをホラー映画のフォーマットで描いた興味深い作品だ。

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 オリジナル作品だが、本作の下地にあるのは完全に「スーパーマン」。超人的な力を持つクリプト人の赤ん坊であるカル=エルが、ひょんなことから地球人の人格者のケント夫妻に拾われ、人間クラーク=ケントとして愛情たっぷりに育てられたことで、正義や道徳を重んじる正義のヒーローとして成長していく。

本作『ブライトバーン』では、不妊に悩んでいたカンザス州ブライトバーンで暮らすトーリ夫妻のもとに偶然謎の赤ちゃんが現れ、ブランドンと名付けられたその子供は、こちらも愛情たっぷりに育てられるわけなのだが、彼は12歳になったとき、自分の中にあるスーパーパワーに目覚めてしまう。というモロにスーパーマンな展開なのだが、本作では思春期や反抗期という人間なら誰もが通る要素に加え、ブランドンの心の闇が最悪の形で絡み合い、クラーク=ケントとは別の<邪悪>な道を辿ってしまうのだ。

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そんな本作を製作したのは、マーベル・スタジオが誇るヒットシリーズ『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を監督したことでその名を世界に轟かせたジェームズ・ガン。2018年に過去のSNS発言が問題になり同シリーズから解雇されていた時期(今は正式に復帰を発表)に本作を手掛けたせいか、ガン本来のブラックな部分が全開な作品に仕上がっている。監督を務めたのは『インバージョン 転移』のデヴィッド・ヤロヴェスキー。ガンと共に、ほとんどモンスターとして描かれるブランドンの超人的悪行を、グロ描写もしっかり入れてノリノリで演出している。

ブランドン君の能力はスーパーマンとほぼ同じ。怪力、鋼の肉体、飛行能力、目から光線。人助けに使うならば何の問題もないが、邪悪な心を持った思春期の12歳男子となると、これほどヤバいものはない。好きな女の子へのアプローチの仕方を思いっきり間違えたために変人扱いされ、それに腹を立てたブランドン君はさりげなく彼女の手をグシャリと握り潰す。力に味を占めたブランドン君はどんどん身勝手になり、親の言う事にも耳を傾けなくなっていく。果たして彼に対抗するヒーローもいないこの世界で、ほとんど怪物と化していく我が子を止める術はあるのか?最後まで目の離せない内容になっている。

ちなみに、ジェームズ・ガンといえば音楽の選曲にも注目が集まるところ。本作の主題歌は今世界で最も注目されているアーティストのひとりビリー・アイリッシュの「bad guy」。書下ろしの曲ではないが、映画のコンセプトにも繋がる内容の歌詞がエンディングで炸裂する。さすがは音楽に拘りを持つガンらしい采配と言えるだろう。

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【あらすじ】
子供ができず、ずっと苦しんできたトーリ(エリザベス・バンクス)は、母になる日を夢見ていた。ある日、謎めいた男の赤ちゃんの到来でその夢が実現する。聡明で、才能にあふれ、好奇心旺盛な子供ブランドンは、トーリと夫のカイル(デヴィッド・デンマン)にとってかけがえのない存在となった。しかし、12歳になったブランドン(ジャクソン・A・ダン)中に強烈な闇が現れ、トーリは息子に恐ろしい疑いを抱き始める。やがてブランドンは、普通の人が持つ事のない異常な力を発揮し始める。そしてブランドンは、カンザス州・ブライトバーンをとてつもない恐怖に陥れていった───

【キャスト】
エリザベス・バンクス、デヴィッド・デンマン、ジャクソン・A・ダン ほか

【スタッフ】
製作:ジェームズ・ガン
監督:デヴィッド・ヤロヴェスキー

主題歌:ビリー・アイリッシュ「bad guy」

配給:Rakuten Distribution/東宝東和

© The H Collective

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