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『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』/映画を支えるスタントウーマンにスポットを当てたドキュメンタリー
この映画は、つまり―
  • ハリウッド映画を支えるスタントウーマンにスポットを当てたドキュメンタリー
  • 彼女たちの証言から映画史に残る数々のアクションシーンの裏側に迫る
  • ナビゲーターは製作総指揮に名を連ねる女優ミシェル・ロドリゲス

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◆配信中の注目作 

『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』(2020)

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スタントマン、スタントウーマンと聞いて、あなたは一体どんなイメージを思い浮かべるだろうか。多くの人が「俳優女優の代わりに危険な演技をする人たち」という、いわゆる「身代わり」のようなイメージを持っているだろう。加えてここ数年に渡り映像技術は凄まじい進歩を遂げており、近年はCGでアクションシーンを描くような映画も多い。しかし、どんなに映像技術が進歩したとしても、生身の人間が演じるそれには敵わない。それはスタントだって同じだ。本作は、決して映画の表に出ることがなくとも、「スタント」という仕事に誇りを持つ女性「スタントウーマン」に焦点を当てた映画だ。

スタントに限ったことではないが、「映画」という現場はどうしても男性が優位であることが多い。女性監督の数も男性に比べれば少ないし、こうした性差による格差は近年大きな問題になっている。本作に登場するスタントウーマンの多くが「女性」であるが故に下に見られ、悔しい気持ちを味わってきている。しかし、本作に登場するスタントウーマンを見ていると、彼女たちは男性と対等に強い心と、優れた技術を持っていることが分かる。「スタント」に性別の壁など存在しないことをこの映画は強く訴えている。

彼女たちは危険なスタントをこなすが、それが映画の主役になることはない。彼女たちは1シーン、1カットのために命を危険に晒し、それが表に出ることはないことを分かっていながら、それでも危険なスタントに挑むのだ。しかし、この映画を観ていて感じるのはそんな彼女たちの仕事も「映画の歴史」の一部に違いないということだ。彼女たちがこれまで、私たちが興奮した傑作映画を支えてきたのだ。

以前紹介した『ようこそ映画音響の世界へ』にも通ずる部分があるのだが、映画というのは彼女たちのように、表に出ない人たちの努力の積み重ねで成り立っているということだ。映画の中では決して長くはない、もしかしたら一瞬かもしれないし、誰も気づかないかもしれない。それでも映画の隅から隅まで徹底的にクオリティにこだわる、彼ら彼女らの努力が映画の歴史を作ってきたのだ。

前述の通り、スタントウーマンの仕事は、多くの人が映画を観ていて気づくような仕事ではないかもしれない。しかし、その「気づかれない」というのは、それだけスタントウーマンが優秀であることの証である。私たち映画ファンが「すごい!」と思う1シーン、1カットに命を懸ける女性たちのリアルな声も聞ける貴重なドキュメンタリー映画になっている。ぜひ多くの人に見てもらいたい映画だ。

【ストーリー】
ハリウッドでは1960年代からスタントウーマンが活躍し、男性中心のスタントパフォーマーの世界で自分たちの地位や権利を守るべく闘い続けてきた。「トゥルーライズ」「ワイルド・スピード」「マトリックス リローデッド」といった名作に参加したスタントウーマンたちの証言により、映画史に残るアクションシーンの裏側に迫る。さらに日々のトレーニングの様子や危険なスタントに挑む姿を通し、最前線で活躍する彼女たちのプロフェッショナルな姿を映し出す。

【キャスト】
ミシェル・ロドリゲス、エイミー・ジョンソン ほか

【スタッフ】
監督:エイプリル・ライト

公式サイト:http://stuntwomen-movie.com/

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