映画『エクソダス~神と王』
この映画は、つまり―
  • 1. 旧約聖書の「出エジプト記」に記されたモーゼの奇跡の数々を最新VFXで描いたスぺクタクル大作。
  • 2. 主人公モーゼは「ダークナイト」3部作でバットマンを演じたクリスチャンベール。
  • 3. まったく宗教くさくなく、ハラハラドキドキのアクションと男同士の戦いが楽しめる。

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◆公開中の注目作 映画『エクソダス~神と王』
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(C)2014 Twentieth Century Fox Film Corporation All Rights Reserved.

こうみえて、宗教映画ではまったくない。

「グラディエーター」の巨匠リドリー・スコットが、旧約聖書の「出エジプト記」に
記されたモーゼの奇跡の数々を、最新VFXを満載に3Dで描いた歴史大作。
とはいえ、この「エクソダス」、全く宗教色がないといっていい。モーゼとラムセスの会話はバディものの刑事アクションのように気安いし、戦闘シーンのスピーディーさ加減は「ホビット」の遥か上を行く。何よりその人・モーゼは全く神を信じていない。そして驚いたことにこのモーゼは最後まで改心しない。奇跡を起こされようが、神が現れようが、畏れるということがない。彼は最後まで神とラムセス王に対して、対等に立ちはだかり、ヘブライの民を導こうとする。彼が恐れるのは神や王などではない。彼が細心の注意を砕いているのは民と家族である。民をしっかり導けてるか、自分がやっていることが、彼らを幸福にするのだろうか?狂いそうになるほどの不安と苦悩の中でモーゼはエジプトを脱出し、カナンを目指す。

リドリー・スコットはここでは完全に神から頼るべき「父」の地位を奪っている。
この神はモーゼにやさしくないばかりか、エジプトの民をこれでもかと痛めつけ、自然災害から病魔の蔓延、虐殺を繰り返す。いくら奴隷としてヘブライ人をこき使っていたからといって、エジプトの民がかわいそうになるほどで、ラムセス王から「モーゼよ、こんなに人を殺しておいて、それでも神なのか?」と問われるほど、全知全能の力を破壊に使う。モーゼもまた「約束の地などと言っているが、カナンにいけば我々は侵略者だ」と実に冷静に言い、現代の西欧のイスラエル認識に大きな一石を投じている。

とはいえスペクタクル・アクションはこの上なく壮大で重厚でスピーディーだ。(リドリースコットの映画や矢の飛び方がかっこいいのだ)主人公モーゼには、「ダークナイト」3部作のクリスチャン・ベール、ラムセス役には「ゼロ・ダーク・サーティ」「華麗なるギャツビー」などで注目されるジョエル・エドガートン。そのほかベン・キングスレー、シガニー・ウィーバーが共演している。

◯スタッフ
監督:リドリー・スコット
製作:ピーター・チャーニン

◯キャスト
クリスチャン・ベール(モーゼ)
ジョエル・エドガートン(ラムセス)
ジョン・タトゥーロジ(セティ王)
シガニー・ウィーバー(トゥーヤ)
ベン・キングスレー(ヌン)

(配給:20世紀フォックス 公開中)

○公式HP http://www.foxmovies-jp.com/exodus/

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