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<見た目が全く同じ映画>特集③『LOOPER/ルーパー』

 

見た目が全く同じ!映画特集③

今週末に公開される映画『ジェミニマン』は凄腕の暗殺者が<若き日の自分>に命を狙われるというSF映画。主演ウィル・スミスが1人で2役を演じていること、監督がアカデミー賞監督賞を2回受賞したアン・リーであることで話題になっている。そんな『ジェミニマン』公開に併せて今週の「今夜なに観る?」コーナーでは「見た目が全く同じ!」映画を特集します!

『LOOPER/ルーパー』(2012年)

●期待を大きく裏切る驚きの連続!

ライアン・ジョンソン監督は良い意味でも悪い意味でも「期待を大きく裏切る」男だ。良い意味で期待を大きく裏切った本作は、その緻密なストーリーと人間ドラマが評価され、彼の代表作となった。そして、もう一方。ある意味でシリーズファンの期待を裏切ったのが監督として大抜擢された『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』である。どちらにも共通するのは常に観客の予想を超えようとするジョンソン監督の野心だ。

【ストーリー】
未来からタイムマシンで送られてきた標的を消す、“ルーパー”と呼ばれる殺し屋のジョー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)。ある日、ジョーのもとへ送られてきたのは、何と30年後の自分(ブルース・ウィリス)だった。ジョーは、未来の自分の殺害をためらい逃がしてしまうが、その後未来の自分から、やって来た理由を明かされ……。

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未来のタイムマシンから送られてきた標的を殺すプロの殺し屋、ジョーの前に現れたのは、なんと未来の自分。どんなにプロの殺し屋であってもさすがに未来から送り込まれたのが“未来の自分”であればその引き金は容易に弾けない。物語はこの瞬間から加速する。

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この映画で最も話題になったのはジョセフ・ゴードン=レヴィットとブルース・ウィリスが同一人物を演じたということだろう。この2人が現在のジョーと未来のジョーを演じる。映画自体は非常に素晴らしいのだが、この2人が同一人物にはどうしても見えないというのが面白い。もちろん世界中からツッコまれていたことは言うまでもない。

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ジョセフ・ゴードン=レヴィットとブルース・ウィリスは共に素晴らしい俳優であることは疑いようがない。しかし、この2人が同一人物であるという設定に説得力がみじんも感じられないのだ。もしかしたら、これはミスリードなのではないかと疑ってしまいたくなる。ストーリーが進むと2人が同一人物だということが映像でわかるのだが、それはそれで若干拍子抜けしてしまう。そういう意味でもライアン・ジョンソンは期待を裏切ってくる男だ。

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「過去が変われば未来も変わる」というタイムパラドックスを扱った映画は多く作られた。「ターミネーター」に「バック・トゥ・ザ・フューチャー」はその中でも名作の映画だ。本作もそういった作品に負けないほどのクオリティを持っている。ジョーの中で生まれる葛藤がどのような結果を導き出すのか。それは是非この映画を観て確かめてほしい。

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『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』だけを見てライアン・ジョンソン監督に文句を言いたくなった人も、本作を見ればいかに挑戦的な監督であるかが分かるはずだ。挑戦的であればあるほどそこには賛否が生まれる。大胆で緻密なストーリー、手に汗握る怒涛の展開の連続、間違いなく必見作である。

 

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『LOOPER/ルーパー』(2012年)
監督:ライアン・ジョンソン
キャスト:ジョセフ・ゴードン=レヴィット、ブルース・ウィリス、エミリー・ブラント ほか

 

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