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“敵に回したくない男”映画特集③『ザ・フォーリナー/復讐者』

 

敵に回したくない男”がテーマの映画特集

キアヌ・リーブス主演『ジョン・ウィック:パラベラム』が10月4日から公開となる。キアヌが伝説の元殺し屋に扮し、銃とカンフーを融合させた「ガン・フー」や車とカンフーを合わせた「カー・フー」など、これまでにないアクション要素を盛り込み大ヒットした「ジョン・ウィック」シリーズの最新作だ。今週の「今夜何観る?」コーナーでは、『ジョン・ウィック:パラベラム』公開にあわせて、“敵に回したくない男”を扱った作品をご紹介!

 

『ザ・フォーリナー/復讐者』(2017年)

●笑顔を封印したジャッキーのシリアス演技

あのジャッキー・チェンも今年で65歳である。これまでアクション映画にコメディ要素を加えて、コミカルで明るく楽しい映画を数多く世に送り出してきた。そんな彼がコメディテイストを一切封印し、冷徹な復讐者を演じたのが本作『ザ・フォーリナー/復讐者』である。

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【ストーリー】
クァン・ノク・ミン(ジャッキー・チェン)は、特殊部隊に所属していた過去を封印し、ロンドンでレストランを経営していた。高校生になる娘の成長を見守っていたが、彼女は無差別テロによって命を落としてしまう。憤怒に駆られた彼は、特殊部隊時代に培ったスキルを駆使して犯人を捜し出し、リベンジしようと決意する。調査を進めていくと、北アイルランドの副首相リーアム・ヘネシー(ピアース・ブロスナン)の存在が浮かび上がる。

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ジャッキー・チェンと言えば、『プロジェクトA』のようなコミカルな動きにキレッキレのカンフーアクションを思い浮かべる人が多いだろうが、本作はそうした従来のジャッキー映画とは全く異なっている。あの弾けるような笑顔は一切出てこない。

アクションでもコミカルな動きは一切出てこない。あくまでリアルな生々しいファイトシーンを追求している。その場その場のアイテムを駆使して敵を倒していくという今までのジャッキー・アクションらしい場面はあるものの、あくまで淡々と目的を遂行していく。ちなみにアクションは軍隊の戦闘スタイルを参考にしたとのこと。カンフーとはまた違った、新しいジャッキーのアクションを拝めることが本作の魅力だ。

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本作の監督は『007』シリーズのマーティン・キャンベル。彼が監督を務めた『ゴールデンアイ』はシリーズ最高傑作の呼び声が高いなど、アクション映画で確かな手腕を発揮している。本作でもジャッキー・チェンの新たな魅力を存分に引き出している。ちなみに『ゴールデンアイ』は本作でジャッキーと対峙するピアース・ブロスナンが5代目ジェームズ・ボンド役として出演した最初の『007』映画だ。

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 温和な笑顔を一切封印し、冷徹な復讐者となったジャッキー・チェン。あのジャッキー・チェンに狙われたら誰も逃げられない。まさに「滅多に怒らない人ほど怒ると怖い」を地でいく映画だ。

 

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『ザ・フォーリナー/復讐者』

【キャスト】
ジャッキー・チェン、;ピアース・ブロスナン

【スタッフ】
監督:マーティン・キャンベル
脚本:デヴィッド・マルコーニ
原作:スティーブン・レザー
『チャイナマン』(新潮文庫)

 

【配信はこちら】

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