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“不器用な男が突っ走る”映画特集①『パンチドランク・ラブ』

 

『宮本から君へ』公開記念
“不器用な男が突っ走る”映画特集

不器用な熱血サラリーマンの青春を描く映画『宮本から君へ』(9/27公開)。新井英樹の人気漫画を実写化した本作は池松壮亮が演じる宮本の暑苦しくも切ない生き様を描いた極限の人間讃歌エンターテイメント作品だ。今週の「今夜何観る?」コーナーでは、映画『宮本から君へ』公開にあわせて、“不器用な男が突っ走る”作品4本をご紹介!

 

『パンチドランク・ラブ』(2002年)

●PTAが描く不器用男の純愛ラブコメ

名匠ポール・トーマス・アンダーソン(PTA)監督が手掛けるロマンティック・コメディ。主演にコメディ映画の名手アダム・サンドラーを迎え、孤独な人生を生きてきた男バリーが突然の恋に目覚め、愛の力で一心不乱に走り抜ける恋愛模様を描く。バリーが恋する女性にエミリー・ワトソン。共演にフィリップ・シーモア・ホフマン、ルイス・ガスマン、メアリー・リン・ライスカブら実力者が名を連ねる。

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バリー・イーガンは、マジメで優しい心の持ち主だが、口うるさい7人の姉たちの影響で突然キレたり泣き出したりと、情緒不安定な日々を送っていた。ある日、突然職場に現れた姉エリザベスの同僚・リナと出会ったバリーは、恋に落ちてしまう。実はリナは、エリザベスが持っていた写真に写るバリーに一目惚れし、偶然を装いバリーに会いに来たのだ。2人は恋に落ちるが、リナは海外出張で離ればなれになってしまう。どうしても彼女に会いたいバリーは、食品会社のマイルがもらえるキャンペーンの盲点をつき、1個25セントのプリンを大量に買い占める。一方、リナに出会う前、話し相手欲しさのあまり、悪質なテレフォン・セックス・サービスに引っかかってしまったバリーのもとに、悪徳組織の魔の手が迫っていた。

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本作は、これまでにPTAが手掛けてきた『ブギーナイツ』、『マグノリア』のように大人数の視点を3時間近い長尺で描いた作品と異なり、主人公のバリーの視点のみに限定し、尺も90分とコンパクト作品に仕上がっている。これ以降でPTAが手掛けた作品は全て2時間を超えているので、本作がいかに彼にとって特殊な作品か伺える。

2002年カンヌ国際映画祭で最優秀監督賞を受賞した本作。PTAのオリジナルの作品ではあるが、本作のモチーフになったプリンを大量に買い込みマイルをゲットした話はエピソードは、意外にも本当の話。ちなみに、PTAはモデルになったデヴィッド・フィリップス氏にネタの使用料を支払っている。

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映画の序盤から少しづつ顔を見せる、キレやすいバリーの暴力衝動。行き場のない苛立ちで制御が出来ていなかったが、リナと出会い恋に落ちたことで、そのエネルギーが愛する人のための力に代わっていくところは、『宮本から君へ』の宮本とも通じるところがある。宮本も心から愛する女性のために、エネルギーを爆発させて負けられない戦いに臨む。

バリーは恐怖の対象だったゆすり屋の脅威がリナにまで及んだとき、何の躊躇もなく男たちに立ち向かい、恐ろしく冷静に全員を叩きのめす。迷いの無くなった男は強い。頼もしくもあると同時に若干の恐怖すら覚える行動だが、コメディと胸アツなシーンに演出したのはPTAの手腕だろう。

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「ただ愛する人に会いたい」という一心で、他の事には目もくれず12000万個のプリンを買いまくる。そんなPTAが描く不器用男の一世一代の恋の行方を、是非とも堪能していただきたい。

 

 


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『パンチドランク・ラブ 』(2002年)
監督・脚本:ポール・トーマス・アンダーソン
出演:アダム・サンドラー、エミリー・ワトソン、フィリップ・シーモア・ホフマン、ルイス・ガスマン

 

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