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至高の人間ドラマで傑作となった「戦争映画」特集!

8月15日は終戦記念日。今年も『映画 太陽の子』など終戦時期に合わせ、戦争映画が公開されます。戦争映画といえば、戦闘シーン以外にも極限まで追い詰められた状況で紡がれる人間関係も見どころです。そこで今回は、戦闘シーン以外に“人間ドラマ”を描き傑作となった戦争映画をご紹介します!

文:ハルラ

①『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』(2019)
監督:片渕須直
出演:のん

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「ぼーっとした主人公が戦争により身も心もボロボロに。戦争の本当の恐ろしさ」

初めにご紹介するのは、『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』。

この映画が他の戦争映画と違っているのは、“戦時中に日本で生活していた人々の日常”を描いたところです。戦争映画と言えば、空爆や戦火など激しい場面が多い印象ですが、この映画の前半部分はむしろ、逆。戦争とは無縁なほのぼののんびりした日常が描かれます。しかし、映画後半になると徐々にその世界が壊れ始め、しまいには悲惨な状況に。映画の前半は、まるで現代の私たちのようにぼーっとしていた主人公が、戦争がひどくになるにつれて、人が変わったように変化していく人間ドラマに、戦争の怖さを思い知らされます。

 

硫黄島からの手紙』(2006)
監督:クリント・イーストウッド
出演:渡辺謙、二宮和也

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「戦争に参加するまでの人生が感じられる人間ドラマ」

続いては『硫黄島からの手紙』。戦争では小隊や中隊など多くの兵士たちが共に生活します。また戦争映画ではその様子が描かれることが多いので一見、どの兵士も長い間苦しい生活を共にしているように見えることも。しかし、彼らにはそれぞれ兵士になる前の人生があります。今作の魅力はその部分にスポットライトを当て、戦いに至るまでの個人の人生が丁寧に描いたところです。

監督は巨匠・クリントイーストウッド。日本人にも戦争に来るまでに様々な想いがあるのと同様に、米国兵にも故郷に残した家族がいるなど、日米兵両者の”戦いまでの人間ドラマ”を感じられます。

 

③『風立ちぬ』(2013)
監督:宮崎駿
出演:庵野秀明、瀧本美織

「関東大震災から戦争まで激動の時代を生きた若者たちのドラマ」

3つ目にご紹介するのは、日本の戦機の中で最大級の発明ともいえる戦闘機・“零戦”を開発した堀越二郎がモデルの映画『風立ちぬ』。恐ろしい戦機を開発した青年の裏側には、結核で薄命の女性との出会いと別れの人間ドラマがありました。

映画で描かれるのは激動の1900年代。太平洋戦争に加え、関東大震災もあります。国を揺るがすような大きな出来事と、人との「別れ」や思いがけない「出会い」など小さな出来事。どちらにも失望したり、喜んだり波乱の時代を強く生きた青年のドラマとなっています。この辛く苦しい戦争の時代は、遥か遠い話のように感じますが、私達と同じように迷い、悩み答えを出していく姿から身近に戦争を考えるきっかけになります。

 

④『永遠の0』(2019)
監督:山崎貴
出演:岡田准一、三浦春馬、井上真央、染谷将太、夏八木勲ほか

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「臆病者と呼ばれても生きることにこだわった青年はなぜ特攻を志願したのか」

最後にご紹介するのは『永遠の0』。今作で一番のポイントになるのは「生きたい」という想いです。戦時中、日本兵はどんなに自分の身が削られ、あまつさえ命を差し出すことになっても、そこに「死にたくない」という個人の意思は求められませんでした。そんな当時、“生きたい”と本音を口にし、「海軍一の臆病者」と呼ばれた青年がいました。そんな青年を目前に、周囲は初めは反感を持っていましたが、次第に彼らもまた「もし戦争が終わったら・・・」という気持ちを持ち始めます。

最終的にあれほど「生きたい」と言っていた青年は自ら特攻を選ぶことになります。「なぜ彼は特攻を選んだのか」その事実に隠された人間ドラマに注目です。

いかがでしたでしょうか?
今回ご紹介した戦争映画は戦時中に生きた人たちが身近に感じられる作品をご用意しました。
是非今年の終戦記念日は、映画を見て戦争について考えてみてください!