MOVIE MARBIE

今年もこの時期がやってきました。そう、梅雨です。雨の日は気分が落ちて、何かとやる気が出ない方も多いのではないでしょうか？しかし、時には雨が降っているからこそ、気分が上がることもあるのです！それが映画の世界。雨のシーンで流れる音楽によって、そのシーンは特別なものとなり、観る人の心をアツくします。ということで今回は、雨が降っている日に気分を高めてくれる、雨と音楽の絶妙なマリアージュを味わえる映画４作品をご紹介します！

①『言の葉の庭』(2013)
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〈都会の大雨×秦基博の「Rain」が、映画のラストを美しく盛り上げる！〉
物語のクライマックス、雪野が秋月を追いかけるために立ち上がり、雨が降る外階段へと走り出す。その絶妙なタイミングで、秦基博の「Rain」のメロディが流れ出します。都会に降る大粒の雨と「Rain」のメロディがうまく調和して、2人が互いに思いをぶつけ合うラストシーンを、美しく盛り上げていきます。そしてエンディングに差しかかると、メロディに沿って秦基博がそっと歌いだし、最後まで雨と音楽が気分を高めてくれます。新海誠が描く綺麗な都会の雨と、秦基博が奏でる映画にピッタリな音楽のマリアージュを味わえば、心踊らずにはいられません！また、この映画は46分と短い作品なので、憂鬱な雨の日にサクッと気分を高めたいときにもオススメです！

監督：新海誠
出演：入野自由、花澤香菜

②『アバウト・タイム 愛おしい時間について』(2013)
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〈突然の大雨×ジミー・フォンタナの「イル・モンド」が、最悪な状況も幸せに変える！〉
ティムとメアリーの結婚式。メアリーの入場曲に、ジミー・フォンタナの「イル・モンド」がラジカセから流れます。2人は最高に幸せそうな雰囲気です。しかし、この日の天気は嵐のよう大雨。挙式が終わりガーデンパーティーのために外へ出ると、突然大雨と突風が吹き荒れます。まさに最悪の状況！！それでも、「イル・モンド」が流れ続けるこのシーンは、とても幸せそうに映ります。びしょ濡れになりながらもメアリーに「幸せだよ」と伝えるティムや、テントが崩れて雨水を被りながらも大笑いする招待客たち。彼らの笑顔を見ていると、何だか気分も上がり、幸福感で満たされていきます。どんなに雨が降っても揺るがない結婚式の幸せな雰囲気を、「イル・モンド」の曲が見事に演出しているのです！

監督：リチャード・カーティス
出演：ドーナル・グリーソン、レイチェル・マクアダムス、ビル・ナイ

③『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)
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〈雨のパリ×シドニー・べシェが奏でるソプラノ・サックスが、街の風景を彩る！〉
オープニングの約3分間、映画の舞台パリの街並みが映し出されます。特に美しいのが、雨のパリ。車のヘッドライトに照らされる無数の雨粒、石畳やアスファルトに高く跳ねる雨の飛沫、カラフルな傘をさす人やレインコートに身を包む人たちの往来など、雨のパリは魅力に溢れています。そこで流れているのは、ソプラノ・サックスの革新的奏者シドニー・べシェの「Si tu vois ma mère」。彼が奏でる、情緒に富んだ味わい深いサックスの音色が、雨のパリの街と調和し、その風景を美しく彩ります。この曲はラストシーンでも使用され、雨に濡れながらパリの街を歩き出すギルとガブリエルの2人を魅力的に映し、映画のエンディングへ向かっていきます。観賞後はきっと、ジャズを聴きながら雨が降る街を散歩したくなるでしょう。

監督：ウディ・アレン
出演：キャシー・ベイツ、エイドリアン・ブロディ、カーラ・ブルーニ

④『雨に唄えば』(1952)
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〈雨が降りしきる路地×ジーン・ケリーの「Singin’ in the Rain」が、最大限に高揚する気分を表現！〉
“雨”と“音楽”と聞いて誰もが思い浮かべるのが、雨が降りしきる路地で、ジーン・ケリーが唄って踊る“あのシーン”だと思います。雨の夜空を見上げて一言、「僕には太陽が降り注いでいる」。ハミングに続いて傘を閉じ、軽快なステップとともに「Singin’ in the Rain」を唄いだします。雨を存分に浴びながら、高揚する気分を歌とダンスに乗せるその姿は、観る人すべての心に刻まれ、気分を最高潮まで高めてくれます！！曲は知っていても、まだ作品は観たことがない方も多いのではないでしょうか？ミュージカル映画としても映画史に残る名作なので、この雨の時期にぜひ観ていただきたい作品です！

監督：ジーン・ケリー、スタンリー・ドーネン
出演：ジーン・ケリー、ドナルド・オコナー、デビー・レイノルズ

いかがでしたでしょうか？
一度は観たことのある作品でも、雨が降っているシーンやそこで流れる音楽に注目してみると、なかなか上がらない気分を一気に高めてくれます！そして、そこには雨の日を楽しむためのヒントがたくさん詰まっているのです。映画と一緒に、梅雨の時期を乗り切りましょう！！