梅雨入りのこの時期に観たい!雨が物語を動かす映画③『シェイプ・オブ・ウォーター』言葉を発しない女性と半魚人を自由へと誘う希望の雨

6月に入り、本格的に梅雨の季節になってきた日本。雨を歓迎する人間は決して多くはないが、映画の中で「雨」というのは非常に印象的なシーンを生み出してきた。そこで今週の「今夜何観る」では雨が物語を動かす映画を特集。

『シェイプ・オブ・ウォータ』(2017)

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第90回アカデミー賞作品賞を受賞したロマンス映画。ただし、この映画は普通のロマンス映画とは一味違う、異なる生命体同士のロマンスを描いた映画だ。機密帰還「航空宇宙研究センター」で清掃員として働く発話障害を持つ女性イライザは、偶然そこで保管されていた「半魚人」と言える生物に遭遇する。

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この映画の「雨」は、イライザと半魚人にとって自由への鍵だ。雨が降り、運河の水位が上がれば半魚人を海へと返すことが出来る。その雨を待つ間、2人は交流を積み重ねていく。イライザと半魚人は言葉を発することはない。それでも愛情を深めていく2人は、一見すると奇妙だが、どこか神秘的だ。そしてタイトルにあるように、この映画では雨を含めた「水」は非常に大きな役割を持っている。半魚人が入れられている水槽、バスタブでの自慰行為とセックス、窓につく水滴。この映画の印象的なシーンにはすべて水が大きく影響している。

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物語の舞台は1962年。人種差別や、男女差別がまだまだ残っていた時代。加えて冷戦真っただ中の時代だ。世界がこの先どうなるのか、誰しもが不安だった時代だ。「雨」はそんな先の見えない時代を象徴しながら、そんな時代で愛を求める女性と半魚人を自由へと誘う希望の象徴だ。

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<ストーリー>
政府の極秘研究所で清掃員として働く女性イライザは、研究所内に密かに運び込まれた不思議な生き物を目撃する。イライザはアマゾンで神のように崇拝されていたという“彼”にすっかり心を奪われ、こっそり会いに行くように。幼少期のトラウマで声が出せないイライザだったが、“彼”とのコミュニケーションに言葉は不要で、2人は少しずつ心を通わせていく。そんな矢先、イライザは“彼”が実験の犠牲になることを知る。

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監督:ギレルモ・デル・トロ

キャスト:サリー・ホーキンス、オクタヴィア・スペンサー ほか

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