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新しい未来への旅立ち!卒業シーズンだからこそ観たい青春映画特集②『アメリカン・グラフィティ』

3月、多くの者は卒業式を迎える。それはこれまで青春を共にした仲間との別れであると共に新しい未来への入り口でもあるからだ。そしてそれを題材にした多くの秀作映画が誕生した。そこで今週の「今夜何観る」は「卒業シーズンに観たい青春映画」を特集。何物にも変えられない青春の1ページを描いた素晴らしい映画を紹介する。

『アメリカン・グラフィティ』(1973)
アメリカが闇の時代に突入する前、“最後の楽しい時代”を描く。

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『スター・ウォーズ』の印象があまりにも強いジョージ・ルーカスだが、実は『スター・ウォーズ』の前に素晴らしい青春映画を監督した男であり、自身の高校生活をベースにしたこの『アメリカン・グラフィティ』は青春映画の傑作と言われる程の作品だ。アメリカ人の誰しもが経験する青春の1ページを映画にしており、当時のアメリカの高校生がどういう人たちだったかがこの映画を見ると分かる。

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高校を卒業し、誰もが旅立ちを間近にしたその一夜を描いた本作。登場人物4人の姿は、アメリカ人でない私達でも共感することができるだろう。仲間との日々や、恋人との時間。高校の卒業というのはそういう大切な絆から巣立っていくことを意味する。友情は永遠なのか、ずっと友達なのか。特別ではない、私たちと同じ等身大の彼らの物語は愛おしくあり、切なくもある。

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奇しくも、この映画で描かれた時代の直後にアメリカはベトナム戦争の泥沼に巻き込まれることになる。ベトナム戦争前のアメリカの「最後の楽しい時代」を描いたこの映画、映画の最後に語られる4人のその後の人生が、アメリカという国の歴史の闇を物語っている。そう考えるとこの映画も、ある意味では青春映画であると同時に反戦映画なのかもしれない。

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【ストーリー】
1962年。カリフォルニア北部の小さな地方都市。若者たちの唯一の気晴らしはカスタム・カーをぶっ飛ばしてガールハントすることだ。ボリュームいっぱいにあげたカー・ラジオからは町一番の人気者のDJ(ウルフマン・ジャック)のうなり声と「ロック・アラウンド・ザ・クロック」の弾むリズムが流れてくる。若者たちの溜り場は「メルのドライブイン」。そこに仲のいい4人が集まった。17歳のカート・ヘンダーソン(リチャード・ドレイファス)の車はシトロエン、同じく17歳のスティーヴ・ボレンダー(ロニー・ハワード)の車は58年型シボレー、16歳のテリー・フィールズ(チャーリー・マーティン・スミス)はスクーターのベスパ、そして22歳のビッグ・ジョン・ミルナー(ポール・ル・マット)はドラッグ・レースのチャンピオンで31年型のカスタム・フォードのデューク・クーペに乗っている。今夜はその4人が顔を揃える最後の夜だった。

【キャスト】
リチャード・ドレイファス、ロン・ハワード、ポール・ル・マット ほか

【スタッフ】
監督・脚本:ジョージ・ルーカス