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暴力、セックス、ドラッグ、反体制・・・映画の歴史を変えたアメリカン・ニューシネマ特集④ 『タクシードライバー』

2月1日より『イージー★ライダー』の日本公開50周年を記念したリバイバル上映が行われる。そこで今週の「今夜何観る?」は一大ムーブメントを巻き起こした“アメリカン・ニューシネマ”作品を特集する。60年代後半から約10年間、アメリカ映画界を牽引してきたアメリカン・ニューシネマからは今も語り継がれる名作が数多く誕生した。その軌跡を辿る。

『タクシードライバー』(1976)
アメリカン・ニューシネマの終焉を飾る作品

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アメリカン・ニューシネマを語るにおいてベトナム戦争はどうしても外すことは出来ない。そもそもアメリカン・ニューシネマはベトナム戦争をきっかけに政府への信頼が崩れ去ったことによる反体制精神から生まれている。本作はニューシネマ後期の作品で、ベトナム戦争帰還兵であるトラヴィスの生き様が描かれている。

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戦争が原因で患った不眠症に苛まれ、タクシー会社の運転手としてお金を稼ぎながらポルノ映画館に通い、薬物や性欲に溺れる人間を嫌悪する。ある日出会った娼婦の少女に運命的なものを感じて、彼女の周りに蔓延る悪を一掃しようとする。彼女の周りにある悪、薬物や性欲というのはカウンターカルチャーをある種象徴するものだ。しかし、その一方でトラヴィスが抱えている暴力的思考もまたカウンターカルチャーを象徴している。そして少女の周りに蔓延る悪を排除し、英雄となったはずの彼は再びタクシーの運転手になる。しかし、誰も彼には気付かない。ここでタクシーに乗るのは選挙事務所で働いている女性なのだが、ここが重要なのだ。彼女はトラヴィスには気付かない。結局体制側の人間は、自分よりも身分の低い“タクシードライバー”には関心などないことを示しているのだ。

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この映画が公開された同じ年、『ロッキー』が公開され、アメリカン・ニューシネマは終わりを迎える。10年ほどの映画運動であったアメリカン・ニューシネマは、しかし、映画の歴史に大きな痕跡を残し、私たちに新しい芸術に形を教えてくれた。マーティン・スコセッシがニューシネマ的な映画を今でも製作し続けていることを考えれば、“テーマパーク映画”に侵食されてはいけないと語るのは当然の流れと言えるだろう。

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【ストーリー】
ベトナム帰りの青年トラヴィス・ビックルは夜の街をタクシーで流しながら、世界の不浄さに苛立ちを感じていた。大統領候補の選挙事務所に勤めるベッツィと親しくなるトラヴィスだったが、彼女をポルノ映画館に誘ったことで絶交されてしまう。やがて、闇ルートから銃を手に入れたトラヴィスは自己鍛錬を始めるが、そんな彼の胸中にひとつの計画が沸き上がる……。

【キャスト】
ロバート・デニーロ、ジョディ・フォスター ほか

【スタッフ】
監督:マーティン・スコセッシ